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秋田中央交通で活躍する富士6E~出自による差異も…

2013-08-12 | バス[東北]

先月中国地方の山口県や島根県の一部などで発生した局地的豪雨、通称「ゲリラ豪雨」では、斜面崩壊や河川氾濫など甚大な被害を及ぼし、死傷者発生も大々的に報じられていますので、ご存知の方も多いかと思います。

このゲリラ豪雨では、JR山口線や山陰本線の一部区間にも甚大な被害が発生し、「復旧まで1年以上」とも言われていますが、これに続き今月も北東北の秋田県などで同種の被害が発生しています。

この豪雨ではローカル線だけでなく、首都圏や仙台などと秋田市を結ぶ大動脈・秋田新幹線の在来線区間(田沢湖線)も、線路内への土砂流入などによって数日間運休を余儀なくされる状況でした。

田沢湖線は幸いにも今日運転再開となりましたが、お盆の帰省シーズン、まして土日に秋田新幹線が全面運休ともなれば、秋田への主要交通機関は麻痺状態と言っても過言ではなく、日頃は流動の少ないルートも、秋田新幹線の代替利用などで相当な混雑になり、中には秋田へ帰省する予定を止む無くキャンセルした方も居られるかと思います。
(花輪線は現在も不通が続いており、こちらは復旧見込みも示されていませんので、復旧までどの程度の日数を要するのか気になります)

MAKIKYUも秋田県内に親戚が複数居る事もあり、数年に一度は秋田県内へ足を運ぶ機会があり、最近では先月足を運んでいますが、その秋田県内で最大手のバス事業者は秋田中央交通で、秋田市内を中心にその近郊を運行する路線や、秋田発着の高速バスなども運行しています。

旧秋田市営バスの路線も、車両と共に秋田中央交通が継承しており、現在秋田市内で運行する一般路線は、県内方面から乗り入れる一部を除くとほぼ中央交通という状況になっています。

旧市営バスで設定されていた「乗り放題乗車券」も、現在では市営バス移管路線、従来からの路線共に利用でき、秋田市内の大半で利用できますし、一般路線の普通運賃は決して安いとは言い難い状況ですので用価値は結構高く、MAKIKYUが先月秋田市内を動き回る際にも、この乗り放題乗車券を利用したものでした。

秋田中央交通は元々一般路線車で中型車が主力を占めており、旧市営バスも同様の状況でしたので、近年の新車も含め、大半を中型車が占めており、MAKIKYUが中央交通を利用した際も、乗車したのは中型車ばかりという状況でした。

旧市営バス移管の絡みもあり、一応国産4メーカーの車両が活躍していますが、いすゞの比率が高く次いで日野、残る2メーカーの車両に当たる機会は余り多くない状況です。

MAKIKYUが乗車したのもいすゞが多く、純正車体の車両にも何度も乗車していますが、これに加えて見るからに古めかしい雰囲気が漂い、近年大都市圏の排ガス規制対象地域ではまず見かけなくなった富士6E車体の車両も散見し、実際に乗車する機会もありました。


MAKIKYUが先月乗車した6Eは写真の車両、高速バス共同運行で中央交通とは縁の深い首都圏事業者から移籍した車両で、中央交通の一般路線は基本的に中乗り・前降りであるにも関わらず、前扉直後に小さい側面幕窓が設けられ、この部分を利用せずにその後ろに側面LED行先表示器を設置している辺りは、見るからに余所からやって来たバスと言う雰囲気を漂わせています。

このバスに乗車すると、車内はほぼ元事業者そのままというだけでなく、音声合成による車内放送も元事業者で聞き慣れたタイプですので、バス停名などを別とすると、元事業者のバスにでも乗車している様に錯覚する状況でした。
(これで県南方面から乗り入れてくるバスとでもすれ違うのなら尚更ですが、こちらのバスで用いている車内放送は、中央交通とは別物です)


また6EはMAKIKYUが乗車した車両以外にも、数台が稼動している姿を目撃しており、出自の差異なども影響してか、側面の窓割や行先表示器の設置位置などにバラツキがあります。


中には前面行先表示脇に「運賃後払い 整理券方式」という表記が記された車両もあり、これも元事業者の出自を物語っていますが、この事業者も退役後、地方で第2の活躍をする車両がかなり多く、その際には他車両では「運賃後払い 整理券方式」の表示を行っていなくても、この表記を活用する事例は他事業者でも結構多いと感じます。
(この事業者では「運賃前払い」表記の車両もあり、他事業者への移籍車両でこの表記をそのまま活用(当然ながら運賃前払い路線に充当)という事例も存在しますが、こちらは少数派です)

秋田中央交通に限らず、秋田の路線バスは何処も大都市圏移籍車がそれなりに活躍しており、日常生活圏では21世紀のバスばかり、そして古参車好みのMAKIKYUとしては、結構楽しめたものでした。

ただ秋田でも主力はエルガミオになりつつあり、新車だけでなく移籍車も登場している状況は、時代の流れを感じさせられたものでした。



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