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中国・武漢で活躍するトロリーバスと電気バス

2018-12-01 | バス[中華人民共和国]

日本では現在、立山黒部アルペンルートのみで運行している珍しい乗り物として知られるトロリーバス(無軌条電車)、今年の同ルートの営業は昨日限りで終了となっています。

そして同ルート内に2箇所存在するトロリーバスの中でも、扇沢~黒部ダム間を結ぶ老舗格の関電トロリーバスは、今年限りでトロリーバスの運行を終了、来春の営業再開時は運行中常時集電ポールを上げて架線からの集電を行うトロリーバスではなく、急速充電用のパンタグラフを装備し、停車中に急速充電を行う新型電気バスへの運行に変更となります。

これは車両代替に伴い、電気バスの集電方法が変わっただけと捉える向きも少なくないと思いますが、法的には鉄道(無軌条電車)運行を廃止し、バスによる運行に切り替える事にもなり、バスには興味がないものの鉄道には多大な関心が…と言う向きにとっては、鉄道路線廃線&バス代替と捉える向きもあるかもしれません。

また今年限りで運行終了となった関電トロリーバスは、最終日の様子などもニュースなどで大々的に報じられ、少し前に発売されたNゲージサイズ(1/150スケール)のバスコレクションならぬ「鉄道コレクション」も、量販店ではあっという間に姿を消す店舗が続出するなど、注目する人物も少なくない話題である事を実感させられたものですが、今後機会があればトロリーバスに代わって運行開始となる電気バスにも乗車できれば…と思っています。

ちなみに日本では関電トロリーバス運行終了に伴い、営業運転を行うトロリーバスは同じ立山黒部アルペンルートの1路線のみ、トロリーバスに代わって運行される充電式電気バスも希少な存在として注目される事になると思います。

しかしながらMAKIKYUが何度か足を運んだ事がある中華人民共和国(中国)では、どちらも市内交通機関として多数運行しており、日本に居住する中国人が関電トロリーバス運行終了のニュースを聞いても、「何でありふれたトロリーバスの1つが電気バス化されるだけでわざわざニュースに…」と思う人物も少なくないのでは…と感じる程で、MAKIKYUがトロリーバスや電気バスに乗車した回数も、日本国内より中国内の方が…と言う有様です。
(MAKIKYUは旅行で中国へ足を運んだだけで、業務や留学などでの中国居住滞在歴は皆無です)

中国ではトロリーバスと電気バスの双方が走る街だけでも相当数あり、その中の一つが今年訪問機会のあった湖北省の省都・武漢市ですが、同市内では近年地鉄整備が急速に進み、また市内公共汽車(路線バス)が多数運行されています。

これに加えて現代有軌電車(LRT)の新線建設も相次いでいる事もあり、市内交通で無軌電車(トロリーバス)が占める比率は余り高いとは言えず、観光などで武漢を訪問して市内交通を利用するとしても、無軌電車に乗車する機会は皆無と言う人物も少なくないと思います。


MAKIKYUも武漢で無軌電車には2回程乗車したした事がある程度、使用車両も集電ポールが装備され、動力機構が異なる他は、他の市内公共汽車と大差ない雰囲気と感じたものでした。


また中国で電気バスは近年かなり普及しており、京都市内を走るプリンセスラインが導入した事でも知られ、中国内各地で多数姿を見かけるBYDをはじめ、様々な種類の電気バスが活躍しています。


これらの電気バスは、急速充電用のパンタグラフすらない車両が大半を占めており、最近では「また電気バスが来た」と思う事もしばしば、市内を行き交うバスの姿を見ると、中国が電気バス大国である事を実感させられます。


電気バスだけでも車種も相当数存在、電気バスと言うだけで存在が際立つ日本とは大違いですが、電気バスがありふれた存在の彼の地でも、武漢では非常に奇抜なデザインで目を惹く車両も活躍しており、最初この車両の姿を見た際には、何処かの路線で是非一度試乗してみたいと思ったものでした。


そして武漢を離れるために乗車する寝台列車の出発駅(武昌站)へ向かうため、路線バスに乗車していた際に、途中でこの奇抜なデザインの電気バスが武昌站を通る路線に充当されている姿を目撃した事もあり、乗車していた路線バスを途中で降り、この電気バス試乗を目論んだものでした。

そうしたら目論見通り数分でこの奇抜なデザインの電気バスが現れ、2元(約35円)の追加出費は生じたものの、武昌站まで10分程度試乗できたものでしたが、観光巡回バスを思わせる大きな窓や、丸い灯具類をはじめレトロとモダンを融合させた雰囲気のデザインの外観などは強烈で、日本でもこの様なバスが走る事はないのだろうか…とも感じたものでした。

中国関連は取り上げたい事が山ほどあり、記事作成が全然追いついていないのが現状ですが、記事中でも触れた武漢市内の現代有軌電車(LRT)をはじめ、他都市の交通機関に関しても、機会があれば国内各地の話題と合わせて公開して行きたいと思っています。

またこの記事での取扱内容は中国武漢のバス関連ですが、武漢やそれ以外の中国各都市におけるトロリーバス・電気バスの話題をはじめ、立山黒部アルペンルートのトロリーバスや電気バス関連で思い出話や言及したい事項などがありましたら、こちらのコメントも歓迎致しますのでお寄せ下さい。




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