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いすみ鉄道 キハ28形~キハ52形導入に続く古参気動車第2弾

2013-08-09 | 鉄道[首都圏・私鉄等]

先月末に青春18きっぷを利用し、房総方面へ足を運んだ際には、同乗車券で利用可能なJR線の他に、別途乗車券を購入し、小湊鐵道(鉄道線)といすみ鉄道も利用したものでした。

土曜日でいすみ鉄道は土休日ダイヤ運行日→有料急行列車運転日で、先日はこの急行には乗車していないのですが、急行運転区間は大多喜~大原間のみ、末端の大多喜~上総中野間は普通列車扱いとなり、この運用の折り返しで末端区間のみを走る普通列車も存在します。

MAKIKYUが先日いすみ鉄道を利用した際には、この末端区間を走る普通列車に乗車する機会があり、短い区間ながらもいすみ鉄道の花形(?)とも言える古参気動車に乗車したものでした。

いすみ鉄道の古参気動車は、JR西日本の大糸線で活躍していたキハ52形を購入した際、随分様々な所で話題となり、同車がいすみ鉄道で運行を開始した2年前には、MAKIKYUも実際に足を運んで乗車しています。

これだけでも結構な話ですが、いすみ鉄道で更に高山本線で運用していたキハ28形もJR西日本から購入し、今年春からキハ52形と共に有料急行運用に供されています。


キハ28形などのキハ58系列は、少し前なら各地のJR非電化線区で多数が活躍し、非常にありふれた存在の車両でしたが、老朽化による退役が相次ぎ、JR各線で原型を留めた現役車両が存在しない状況になった今日では、非常に希少な存在です。


先月MAKIKYUが有料急行間合いの普通列車で、キハ28+キハ52形の2両編成列車に乗車した際には、キハ28形の方にはいすみ鉄道移籍後はまだ乗車していなかった事もあり、同車の方を選んで乗車したものでした。

MAKIKYUがジョイフルトレインなどに改造された車両を除くキハ58系列に乗車したのは、キハ58系列がJR線で最後の定期運用で活躍していた高山本線において、2009年に乗車して以来4年ぶりで、この頃の高山本線では軽快気動車・キハ120形に混じり、ラッシュ時間帯などに2両2編成(どちらもキハ58+キハ28形)が活躍する状況でした。

その時に乗車した車両はキハ28 2360ですので、同形車ながらも別番号になりますが、天井の非常によく目立つ冷房装置は、冷房車が当り前ではなかった時代に導入された車両ならではの雰囲気を漂わせていると感じます。


高山本線で活躍した晩年は、専らローカル運用に充当されていた事もあってか、各種ワンマン機器を装備し、車端デッキのドアを撤去したワンマン運転対応改造が施され、車端付近一部座席のロングシート化も行われているのが特徴的でした。
(高山本線で活躍していた晩年のキハ58系列に関しては、以前「MAKIKYUのページ」でも取り上げた記事がありますので、興味のある方はこちらをクリックして下さい)

いすみ鉄道へ移籍したキハ28 2346もこの点は同様で、見た目は国鉄さながらの姿ながらも、車内に足を踏み入れると…という状況ですが、キハ52形共々JR時代末期の姿をよく残しています。


いすみ鉄道移籍後は使用していない運賃表示器の駅名表示なども、JR時代末期の姿をそのまま残しているのは、北陸から足を運んだ乗客や、彼の地で古参気動車乗車した事がある乗客が、往時を偲んで…と配慮している様に感じられ、リバイバル列車ならではと言えます。

車内座席モケットは、キハ52形のいすみ鉄道移籍直後は、オレンジ系のモケットが用いられており、キハ28形が高山本線で活躍していた末期も同様でした。


どちらも旧国鉄時代を連想させる青系モケットに張り替えられていますが、優先席だけはかつての「シルバーシート」でよく見られたグレーなどへの張り替えは行われず、何故かJR西日本でお馴染みの特徴的な茶系モケットがそのまま残存しています。
(写真は先日乗車した際、併結されていたキハ52形車内の様子で、以前キハ52形車内の様子に関して取り上げた記事(こちらをクリック)と見比べて頂ければ、その違いが一目瞭然かと思います)


キハ28形導入後は、急行運用時の指定席区画も変更され、キハ28形のボックス席が指定席に充てられていますが、その一部はイベント使用などを想定し、かなり大きなテーブルが設置されていたのも特徴的でした。

また現在いすみ鉄道で運用されている2両の古参気動車は、共にワンマン運転対応車で、その気になれば1両目の後扉から乗車・前扉から降車の整理券方式ワンマン運転(2両目は有人駅以外締切)も可能かと思いますが、現段階では優等運用主体という事もあってか、車掌乗務による運行のみとなっています。

JRならこの様な運転形態の場合、ワンマン列車の有人駅と同様に、大抵各車両の各ドアから乗降可能ですが、いすみ鉄道では2両それぞれの連結面寄りドアのみでの乗降となり、他方のドアは締切(各駅で1両目後扉と2両目前扉から乗降扱い)という、他では余り見られない乗降方式を採用しているのも大きな特徴です。


片運転台車キハ28方の運転席直後にあるドア付近は、高山本線で活躍していた際に用いられていた運賃箱がそのまま設置されている事に加え、締切扱いで使用しないドアを半分塞ぐような格好で、個人的には「少なくとも国内旅行では絶対に利用したくない会社」の旧ロゴが入った巨大なゴミ箱が設置されており、これは古参気動車には不似合いなアイテムと感じたものでした。


その一方併結相手のキハ52形には、JRの社名入りくず入れも設置されており、JRの中でも何故この会社?という印象を受けますが、この辺りはいすみ鉄道上層部の趣味の一旦も伺える気がします。

まさまの古参気動車譲渡劇、そして有料急行運転で世間を騒がせたいすみ鉄道は、キハ52形の運行開始だけに留まらず、近年様々な動きが見受けられます。

大きな注目を集めたキハ52形も、運転開始以後座席モケット張替えが行われ、他にも様々なファンサービスに努めていますが、今後また有料急行などで運用される古参気動車に乗車する機会があれば、その時にはどの様な変化が見られるのかにも注目したいと感じたものでした。



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2 コメント

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トラバありがとうございます (diamond next)
2013-09-08 00:49:42
だいぶ前にトラバ頂いていたのに、承認を忘れてしまってすみません。

JALと書いてあるゴミ箱とあるものですが、これは多分機内食を入れる為に使っていたコンテナだと思われます。キハの車内に飛行機ネタが転がっていたとは意外ですよね。社長もお顔が広そうなお方ですから、コネでも使って譲ってもらったのでしょうかね・・。
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WASTE表記がありましたので… (MAKIKYU)
2013-09-12 17:22:07
diamond next様こんにちは。

JALステッカーの貼られた青い箱ですが、写真では分かり難いものの、上部には「WASTE NO CIGARETTES」という表記があり、ゴミを格納する物体と判断したのですが、大きさや風貌などを見るとただのゴミ箱ではない雰囲気も漂っています。

この巨大な箱は車輪つきとなっていて、転がして移動する事も容易な構造になっている事に加え、キハ28形で食堂車営業を行った前例なども判断すると、機内食格納コンテナの可能性も確かに大きいかと思います。

まして社長の前歴が航空会社勤務ともなれば、尚更その可能性は高そうですが、こんな代物がいすみ鉄道でどれだけ役に立つのかも気になる所です。
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