今年夏の青春18きっぷは、8月末で発売期間が終了し、利用期間も9月10日までですので、残る期間もあと僅かになりましたが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中でも、既に18きっぷを利用して小旅行や遠出をされた方や、これから出かける計画を立てている方も居られるかと思います。
MAKIKYUも5回分がセットになっている青春18きっぷの内、既に3回分は7月に東北方面へ足を運ぶ際に利用しており、1回分は利用期間終了間際に利用計画があるのですが、残る1回分をどの様に使おうか…と思っていたものでした。
そして日曜日にJR駅に設置してある指定席自動券売機で翌日の列車空席状況を見たら、今年夏に走り始めたばかりの「リゾートやまどり」を用い、車両名と同名の列車名を名乗る臨時快速列車の空席状況は「△」(空席僅か)となっており、この日は丁度仕事が休みでしたので、急遽青春18きっぷを利用し、日帰りで足を運んだものでした。
リゾートやまどりは、今年の群馬県観光ディスティネーションキャンペーンに合わせ、既存の485系改造お座敷車両(4両編成)の2編成を、廃車発生品のグリーン車座席(253系旧成田エクスプレス)を用いた座席車に再改造したジョイフルトレインです。
6両貫通編成とする為に、一方のお座敷車両は先頭車が外されると共に、ぶどう色と萌黄色の装いに改められていますが、余剰となった先頭車両2両はそのまま廃車と言われており、少々勿体無い気もします。
(まだ新しい今世紀に入ってからのステンレス車を、60両も平気で廃棄する位の会社で、転用する用途も考え難い事を考えると、これ位は特に気にならないかもしれませんが…)
元々の種車はJR東日本のお座敷車両標準スタイルといった雰囲気で、JR東日本のお座敷車両は、良く見ると装い以外にも微妙な差異がある様ですが、「リゾートやまどり」は2つのお座敷車両を種車とした事もあって、2号車だけ窓割りや幅が異なり、やや不揃いで異彩を放つ存在となっています。
また「リゾートやまどり」への転用に伴い、今まではグリーン車扱いだった車両を、普通車に格下げしているのも特徴で、列車運行形態も基本的に全車指定席ながら、平日は主に群馬県内の快速「リゾートやまどり」、土休日などは首都圏と吾妻線内を直結する特急「リゾート草津」と分かれているのもユニークです。
MAKIKYUが先日乗車した際には、青春18きっぷ利用と言う事もあり、前者の快速での乗車となりましたが、設備的には普通車扱いであれば、特急でも充分通用するグレードを誇っており、指定席ながらも快速普通車ともなれば、設備的にはかなりの乗り得列車と感じたものでした。
ただ吾妻線の定期特急列車は、JR在来線の現行特急車では最低レベルに属する車両と感じ、上野から吾妻線内まで乗り通すのは運賃・料金を考えると…と言わざるを得ないのが現状で、ディスティネーションキャンペーンに併せて「リゾート草津」を走らせるだけでなく、定期列車の質的向上にも期待したいと感じたものでした。
車内の様子などは、近日中に続編記事で取り上げたいと思います。
地元車両ということで私も既に乗っています。特急列車の方で乗りましたが、これならやや高い指定席特急料金を払っても十分すぎるほどのグレードだと思いました。
そしてますます定期特急列車の方が見劣りしてしまいますね。
これはいずれは何とかしてほしいものです。
>M-T様
この車両は種車が古く、有り合わせを組み合わせた印象が強いとはいえ、特急グリーン車でも横4列席が多いJR東日本において、普通車扱いで横3列ですので、設備的には破格ですね。
定期特急列車の普通車はおろか、旧態依然としたグリーン車をも凌いでおり、定期列車限定の企画乗車券類や、パッケージ商品などでのテコ入れは必須ですね。
またJR東日本では平然と253系を引退させている程ですが、それにも関わらず設備的にも陳腐な国鉄型特急車がしぶとく活躍しているのは考え物です。
今度常磐線でも新車導入がありますので、こちらから車両を転用するのも悪くない気がしますが、近い内に何らかの対策が採られることを望みたいものです。
>開運skyliner様
見た目は結構状態が良さそうでも、元が種車原型は消滅したボンネット型の古参車ともなれば、確かに引退止む無しかもしれませんね。
まして今世紀に入ってから製造した車両ですら、平然と何十両も潰してしまう程の会社であれば、この様な車両を潰すのは全然惜しくないかと思います。
とはいえお座敷車両は、他の車両にない独特な雰囲気が楽しめ、引退車両の中には碓氷峠鉄道文化むらの休憩車両となった車両などもありますので、「やまなみ」の先頭車を営業車として使うのは厳しいとしても、解体せずに有効に使えないものか気になる所です。
>6994様
10月の「リゾートやまどり」運転日は区間が短縮されているだけでなく、下りの運転時間も早まり、この列車は首都圏各地(特に都心以南や以東)からは新幹線を使わない限り、相当早い時間に出陣しないと間に合いませんので、18きっぷもないとなると、利用がどの程度見込めるのか気になる所です。
ただ先日こちらが乗車した際は、終点の万座・鹿沢口駅周辺は徒歩圏の見所も限られ、周辺観光地へのバス便アクセスも定期列車(主に特急)に合わせた僅少本数しかない上に、昼間時間帯は列車本数自体が極めて限られます。
そのため終点まで乗り通した乗客が行き場を無くし、無料で特産キャベツの試食を行っている観光案内所(駅から徒歩1分・列車到着時に係員が案内所を改札前で宣伝)に多数の乗客が集結して時間つぶしをしている状況でした。
(一応駅から徒歩10分以内の範囲に、源泉掛け流し温泉を格安で堪能できる民宿が1件あるなど、行き場が全くない訳ではないのですが…)
万座・鹿沢口駅で臨時列車に接続するバス便の確保などができないのであれば、そこそこの列車本数が確保され、草津温泉へのバスが頻発すると共に、利用客の多い長野原草津口駅発着とするのは、輸送実態を考えると妥当な所と言う気がします。