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中国・武漢車都現代有軌電車~漢陽区内を走るライトレール

2018-12-11 | 鉄道[中華人民共和国]

先日「MAKIKYUのページ」で武漢市内を走るトロリーバス(無軌電車)と電気バスに関して触れた際、有軌電車(路面電車)の存在に関しても言及しましたが、MAKIKYUが今年武漢に足を運んだ際には、まだ開通から日が浅い有軌電車にも乗車機会がありました。

その一つが市内中心部の南に位置する漢陽区内を運行、昨年夏に運行開始した「武漢車都現代有軌電車」で、地鉄3号線の終点站・沌阳大道站を起点に経済技術開発区内を運行しています。


現段階では徳胜港站までの16.8㎞を運行する1路線(T1路)のみの運行となっていますが、起点站が地鉄站直結ですので、武漢へ足を運ぶ機会があれば比較的容易に試乗できます。

 
車両は4車体連接のモダンなデザインの低床車が用いられ、電停にのみ充電用の架線が設けられた充電式の架線レストラムとなっているのも大きな特徴で、武漢だけ限らず国内各地にこの手の現代有軌電車を次々と開通させる国力の凄まじさは…とも感じます。

 
座席は硬いプラスチック製のベンチ、乗務員室は全室式で運賃収受員(車掌)が乗務、運賃箱は簡素な箱という辺りは中国らしいと感じる所。


それ以外はこの様な電車を日本でも走らせる事は出来ないのだろうか…とも感じさせられるもので、ドア上にはLCDモニターによる次案内も設けられています。

ちなみに現在運行中のT1路は起終点を含め23箇所の電停(站)が設けられており、運賃は中国の市内公交では標準価格とも言える2元均一、武漢市内の地鉄や市内公共汽車(市内バス)と共通の交通カード(武漢通)をはじめ、QRコード決済(支付宝/微信支付)で乗車する事も可能です。


乗車時間も片道50分程度と結構乗り応えのある路線となっており、道路中央に軌道が敷設された区間が多いものの、一部では道路と離れた専用軌道区間も存在しています。

 
沿線はまだ開発途上と言った雰囲気の所も多く、終点近くでは電車内もガラガラと言う状況でしたが、途中の交差点では今後の路線延伸・系統新設を見込んで分岐ポイントが敷設された箇所も多数見受けられ、今後経済技術開発区内でどれだけ大規模なネットワークを構成するのだろうか…とも感じたものでした。

また武漢では車都現代有軌電車だけでなく、今年別の場所でも現代有軌電車の新路線が開業しており、こちらにも乗車機会がありましたが、この現代有軌電車に関しても近日中に追って別記事で取り上げたいと思います。



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