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韓国鉄道 9211型ディーゼル動車(NDC)

2006-12-11 | 鉄道[大韓民国・KORAIL列車]
 

「MAKIKYUのページ」で以前、韓国鉄道(KORAIL)のムグンファ号を紹介した際には大半の列車は客車列車で…と記しましたが、ごく一部でディーゼル動車(気動車)が使用されており、今日はその少数派車両に関して取り上げたいと思います。

その車両は9211型(NDC:New Diesel Car)と呼ばれる車両で、この車両は1980年代に製造され、日本の京成旧スカイライナー(AE形)とよく似た前面が印象的です。

このNDCが運用される列車は現在、韓国南部の大邱Daegu~晋州Jinju間を走る一部のムグンファ号に4両編成で運行される列車のみと激減していますが、比較的最近まで東大邱Dondaegu~蔚山Ulsan間の列車でも使用されていました。

またKTX運行開始前は釜山Busan~馬山Masan間などの列車でも使用され、2~3両編成で運行される列車もありました。

車内は以前に取り上げたムグンファ号用客車とグレードは大差なく、現在は2人掛けの回転式リクライニングシートが並んでいて結構快適ですが、車体長の関係もあって、座席定員は客車より若干少な目となっています。

気動車という事で、客車列車と異なり走行中はエンジン音が車内に響き渡りますが、セマウル号動車の先頭車の様に振動だけが凄まじく…という訳ではなく乗り応えがあり、動力分散方式王国・日本の鉄道を日頃利用しているMAKIKYUにとって親しみを感じる車両ですが、運行区間や列車が限られる事もあり、MAKIKYUもまだ2回しか乗車できていません。

しかもNDCは韓国の鉄道車両使用年数が短い(概ね25年程度)事もあり、既に古参格で老朽廃車も発生(他に事故廃車も発生しています)しており、これからも廃車が出る可能性は充分に考えられる状況です。

本来なら狭い韓国の事なので、このNDCの様な車両をもっと活用し、地方都市間の細かなサービスを充実させて欲しいとMAKIKYUは思うのですが、いつまで走り続けるかも分らない状況ですので、乗車されたい方は早めの乗車をオススメします。

ちなみに写真は今年夏にMAKIKYUが大邱~馬山Masan間を乗車した際、慶山Gyeongsan駅で退避待ちの間に撮影したモノですが、現在この車両で運用される列車は大邱を朝に出発し、晋州までの間を往復する列車2往復に使用されるのみの様で、大邱~晋州間のムグンファ号列車でも半数は客車で運行されます(MAKIKYUもNDCを狙い、一度見事に玉砕しました)ので、この車両を狙われる方は注意が必要です。

なおKORAILの車両運用状況に関しては突然前触れ無く変更される事があり、以下のHP(韓国語のみ)で検索可能ですので、乗車される際は事前にこの車両(車両番号が9200~9400番台です)が運用されているか否かを確認し、事前に調べてから行かれた方が良いと思います。

鉄道物流情報システム http://logis.korail.go.kr
(リンク集2-2にもリンクがあります)


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (みまさか)
2009-09-29 00:09:03
9211系、かっこいいですね。
日本のディーゼルカーと似ていて、親しみを覚えます。
窓も広く、エンジン音が響きわたる所なんか
いかにも一生懸命走ってますといった感じで
シビれます。
ただ、夏はデッキが暑いのが玉にキズですが…。
おそらく、熱気がこもるからでしょうね。
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こちらも同感で… (MAKIKYU)
2009-10-02 21:25:13
みまさか様はじめまして。

韓国では客車列車やセマウル号DMUなど、動力集中方式が主体を占め、日本の鉄道とは異なった雰囲気も魅力的ですが、日本の鉄道に近い雰囲気を持った動力分散方式の気動車はこちらも親近感を感じ、NDCやCDCなどは気に入っている車両の一つです。

またNDCデッキの暑さも、最近は近距離運賃の値下げ→短距離利用が増え、立席利用者がその中に相当含まれる事を考えると問題ありですが、NDC自体がそろそろ引退と言われています(今のところ大邱~馬山間で2往復が稼動している様です)ので、これも懐かしの昔話になりそうです。

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