今日はJR東日本の常磐線を走るE531系電車に関して取り上げましたが、この車両の基本編成(10両)にはダイヤ改正からサービス開始される2階建てのグリーン車が2両組み込まれ、この車両はダイヤ改正までの間は「お試し期間」として普通車扱いで開放され、普通乗車券や定期券のみで乗車可能という非常に乗り得な状況となっています。
この「お試し期間」は1月から始まり、17日のダイヤ改正前日まで続けられるのですが、ここ最近はダイヤ改正後に備えて元々E531系で運行されていた電車の他に、既存の415系電車で運用されていた電車でも多数が運用される様になっており、グリーン車のお試しも非常に容易な状況となっています。
そのためMAKIKYUも先日鹿島鉄道乗車を主目的に茨城方面へ出向いた際は、3回乗車した常磐線普通列車の全てでこの2階建てグリーン車が組み込まれた車両に遭遇し、グリーン車の乗り心地を堪能してきましたが、この車両は単に座席が特急普通車とほぼ同レベルともいえる回転式リクライニングシートを採用しているだけでなく、2階建て車両ならではの独特な視点からの車窓が楽しめるのも魅力です。
このお試し期間が終わり、グリーン車のサービスが本格的に開始されますとグリーン料金を払う必要が出てきますので、そうなると余程混雑している時に長距離乗車する場合を除くと敢えて利用する価値があるかどうかは疑問で、MAKIKYUは恐らく普通車利用になるかと思いますが、E531系の記事でも触れている通りダイヤ改正が実施される前はお試し乗車可能な列車が多数運行され、今年春は特に割安な値段で発売されている青春18きっぷでも乗車できますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様もこの機会に是非乗車されてみては如何でしょうか?
ただこの「お試し期間」中のグリーン車、普通車開放扱いという事もあってラッシュ時間帯を中心に混雑しますので、乗車を検討される方はこの点は要注意です。
写真はE531系基本編成(10両)の中間に2両組み込まれているグリーン車と1階席から外を眺めた様子、そして3ドアの415系運用列車(時刻青文字)にも一部充当されている状況を示している先月27日の常磐線グリーン車連結状況(佐貫駅告示で○が該当・日によって多少変更されますので参考までに)です。
常磐線の特急列車は遠距離客向けのスーパーひたち号と近距離客向けのフレッシュひたち号が運行され、前者はグリーン車と性質や客層が異なりますので、特に問題ないとは思いますが、後者はグリーン車との明確な差異という意味では確かに不明瞭な感じで、常磐線に果たしてグリーン車が本当に必要なのか気になる事はありますね。
ただ夕方以降の下りフレッシュひたち号は近距離客(土浦以南で下車)で自由席が結構混雑していますので、この列車の停車駅を削減してグリーン車利用客との分離を図る様な施策を採るならば、それなりの価値はある気もします。
またこちらは常磐線の混雑時間帯に長時間利用する事は殆ど有りませんので、そちらと同様にグリーン車サービス開始後に料金を支払ってまで利用する事は殆どなさそうです。
それと別件ですが、本日のコメント2件に関しましては、ハンドルに「管理人」の文字が入っておりページ管理上不適切ですので、管理人権限で同一内容のコメントを掲載した後に削除させて頂きましたので、悪しからずご了承下さい。
(そのためコメント投稿時刻の表示が異なっています)
実は、私も1月に東京に行った際、幸運にもE531系のグリーン車に乗車できました。
さすがにリクライニングシートとなると、新快速より快適ですね。
そちらは首都圏とは随分離れた所に居られながらも、既に乗車されるとはさすがですね。
このグリーン車は料金を払ってまで利用するかとなると怪しいですが、設備的には特急普通車とほぼ同レベルですので、設備的には料金不要列車で恒常的に多数運行される列車では最高級の部類に入る新快速を凌ぐものがあります。
ただグリーン車は全車両ではなく10両編成(更に5両増結車が付いている場合もありますが…)の内の4・5号車のみで、その上ダブルデッカーでドア幅もやたらと狭いですので、普通車開放の場合は混雑と乗降性の悪さが難点です。
確かに普通車よりは快適ですが、高い料金を払ってまで乗るかと言われれば、うーん・・・と思ってしまいます。実際同じ区間で特急料金のほうが安い場合だって多々あります。(例えば東京~蘇我、柏~土浦など)
常磐線にはかつて、415-1901という二階建て車両が走っていました。一両しかなく、かつ試作車の為短い寿命で廃車されてしまいましたが、現在の二階建てグリーン車の魁的存在だったと思います。当方も一度だけ乗ったことがありますが、満席になると通路?にランプがつくというおもしろい装置も付いていたと記憶しています。
こちらはお試しグリーン車こそ今回の常磐線E531系で数度、それに以前の高崎線E231系でも3回程乗車した事がありますが、実際にグリーン料金を払って乗車した普通列車グリーン席は随分昔の大垣夜行(ムーンライトながら号登場前の165系で、自由席グリーン車が2両連結されていました)だけで、首都圏に居ながらも湘南新宿ラインや総武快速線のグリーン車にすら乗車した事がありません。
グリーン車はご指摘の通り普通車より快適なのは確かですが、わざわざ料金を払ってとなると、こちらは余程混雑した中で長時間乗車という状況でも無い限りなかなか利用する気になれないのが実態です。
また特急自由席との棲み分けも課題かと思いますが、E653系などは特急車にしてはシートピッチが狭いですので、それと比較すると…ただ速達性という付加価値もありますし、区間によっては料金対価値が逆転している印象を受ける事例も存在しますね。
それと415-1901ですが、こちらはかつて短距離ながらも常磐線ユーザーだった時期もあり、何度か乗車した事がありますが、座席の片側が横3列になっていた事が随分印象的でした。(ただ何度も乗車したにも関わらず、通路ランプの有無は覚えていません)