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東京都交通局 8900形電車~都電荒川線に登場した新形式車両

2015-10-12 | 鉄道[首都圏・私鉄等]

先日「MAKIKYUのページ」では、東京都交通局の日暮里・舎人ライナーで運行を開始したばかりの最新型車両・330形に関して取り上げましたが、先日東京都内へ足を運んだ際には、都営交通各種が乗り放題となる乗車券を用いていた事もあり、日暮里・舎人ライナーや都営地下鉄などに加え、都営バスや都電荒川線も利用したものでした。

当初荒川線に乗車する予定はなかったのですが、都バス乗車中に車内から荒川線の電車が信号待ちで停車している姿が見え、まだ乗車した事がない新車がたまたま充当されていた事で急遽予定変更、乗車した次第です。


この新車は8900形と呼ばれ、先月運行開始したばかりでまだ2両のみの存在、今後既存古参車の代替で増備も見込まれる様ですが、現状では車両数が少ない事もあり、運が悪いと狙ってもなかなか乗れない(場合によっては2両共に入庫と言う可能性も…)状況です。

そのため偶然8900形に遭遇できたのは幸運と感じましたが、荒川線ではレトロ調の特別車両(9000形)を別としても、数年前に8800形という新形式車両が登場したばかりですので、この車両の登場が発表された際には、僅か数年でモデルチェンジするのは少々意外とも感じたものでした。

IGBT素子を用いたVVVFインバーター制御を採用した単車で、客室設備はロングシート主体で優先席部分に固定式クロスシートを配置、運転台は相変わらず2ハンドルであるなど、スペック的には8800形と大差ない車両と感じますが、外観デザインは丸みを帯びた形状の8800形とは大きく異なり、角張ったシャープな印象が特徴的と感じます。


車内に足を踏み入れると、LED蛍光灯による照明は最新鋭車両らしいと感じ、座席モケットが荒川線のマスコットキャラクター「とあらん」をデザインした寒色系(ブルー)に改められ、優先席も同じ柄で緑系統のモケットになっていますので、華やかな印象だった8800形に比べると落ち着いた雰囲気と感じます。


車両側面の化粧板は柄入りとなっており、袖仕切りや天井の一部に木目を採用するなど、造りは比較的シンプルながらも、車内の雰囲気もまずまずと感じたものです。


最近では一般的になりつつあるLCDモニターによる情報案内も、最新鋭車両らしい装備と感じますが、最近増えている4か国語案内ではなく2か国語案内であるのはまだしも、荒川区役所前の英語案内で「Arakawakuyakushomae」と表示するなどのお粗末さは相変わらずで、日暮里・舎人ライナーの最新型車(330形)に関して取り上げた際にも言及した事ですが、この点は改善余地が大いにあると感じたものです。
(少なくとも公営交通だからこれ以上の案内は難しいという事はない筈で、首都圏公営交通事業者の一つである川崎市交通局(川崎市バス)では、車内LCDモニターによる次停留所案内は4か国語でかなり詳細に案内、これは都営でもその気になれば容易に実現可能かと思います)

先代の8800形は何種類もの塗装が登場し、一時は白と緑系帯の装いでほぼ統一された感のあった荒川線も、この車両が多数走る事で随分華やかになった印象がありますが、8900形も今回登場した車両は白とオレンジ色、塗装パターンも8800形と類似しており、今後8800形と同様に様々な色彩の車両が登場してカラフルな状況になる様です。

また前面はライト周りを左右ライトの間を黒く塗装しており、先月登場した車両はオレンジ一色の装いという事もあってか、正面から見た姿は最近の北陸鉄道(北鉄)グループで活躍する路線バスの一部車両を連想する雰囲気とも感じましたが、こんな事を考えてしまったのはMAKIKYUだけでしょうか?
(もし「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中で、同じ事を連想された方が居られましたら、是非その旨コメント頂けると幸いです)



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