MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

JR九州高速船「BEETLE」の利用も減少・1艘は売却

2014-04-22 | 船舶[海外関連]

16日に発生した韓国・清海鎮(Cheonhaejin)海運の仁川(Incheon)~済州(Jeju)間フェリー「セウォル」号沈没事故は、この記事の投稿段階で既に100名を超える旅客の死者が発生し、更にこれを上回る行方不明者が出ているなど、未曾有の大惨事となっています。

「MAKIKYUのページ」でもこの件に関して取り上げた記事がありますが、この事故に関連して韓国では団体客を中心に、フェリーや高速船などによる船旅自体を取り止める動きも出ており、韓国内だけでなく日韓航路でも団体客の大量キャンセルなどが発生している事が報じられています。

日韓航路の代表格的存在と言え、MAKIKYUが韓国へ足を運ぶ際に利用する事も多いJR九州高速船「BEETLE」でも、大量のキャンセルなどが出ている事が報じられていますが、これに加えて高速船(ジェットフォイル)1隻の売却も報じられています。
(売却自体は「セウォル」号事故前から決まっていた様です)


売却されるのは「BEETLE5世」(通称B5)で、かつては競合していた未来高速「KOBEE」との共同運航が実現した今日では、4隻在籍はかなり余裕がある状況に伺えましたので、事業者間移籍が多く、単一事業者でずっと活躍し続けている船の方が珍しく感じるジェットフォイルにおいては、特に不思議な事ではない気もします。


「BEETLE5世」は未来高速との共同運航開始前は、「BEETLE」が一応韓国高速海運との共同運航扱いだった事もあり、同社の「ジェビ2」として運航していた事もあります。


MAKIKYUはこの頃を含めて何度も乗船している船ですが、「BEETLE」各船のリニューアル前は、JR九州の485系電車改装車「レッドエクスプレス」とよく似た内装の他船とは異なる雰囲気の船内も特徴的でした。

「BEETLE5世」の売却先は、今年春にジェットフォイルが1隻増え、大型客船1隻もまもなく代替新造となる東海汽船で、BEETLEは各船共に1階から上下船となり、2階には旅客用の乗降口が設けられていないのですが、東海汽船のジェットフォイル「セブンアイランド」は発着港設備の関係で2階からの乗降となっていますので、恐らく2階に旅客用乗降口の設置改造が行われるかと思います。


また「BEETLE」と共に日本国内のジェットフォイルの中では、かなり特徴的な装いを誇る「セブンアイランド」シリーズ(写真は三宅島・伊ヶ谷港を出航する「セブンアイランド 愛」です)として活躍するとなれば、外装も大変貌を遂げる事になると思いますが、どの様な姿での再登場となるのかも気になります。

MAKIKYUは「BEETLE」「セブンアイランド」共に何度も乗船した事があり、むしろジェットフォイルでこの2つ以外に乗船した回数の方が…という程ですが、乗船回数の多い両者を比較すると、客室設備の面では国際航路で平均乗船時間も長い「BEETLE」の方が、僅かながら座席がリクライニングし、拘りのデザイナーならではの特色が強く現れている内装など、優れていると感じますので、これらの特色が東海汽船でも踏襲され、ジェットフォイルの船内設備向上に一役買うのかも気になる所です。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。