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黒岩観光 佐川・大崎・落出線~休日運休の廃止代替路線

2012-04-03 | バス[四国]

数日前に「MAKIKYUのページ」では、JR四国バスの松山高知急行線に関して取り上げましたが、同線の終点・落出から先はかつて高知まで都市間急行バス(途中乗降可)の「なんごく号」が走っていたものの、現在久万高原町と高知県を跨ぐJR四国バス路線は消滅しています。

ただJR四国バスの路線は廃止されたとはいえ、「なんごく号」の運行経路の一部だった佐川~土佐大崎~落出間と、一部の支線は廃止代替バスとして別事業者による運行が行われています。
(佐川から高知方面は鉄道(JR土讃線)が並行する事もあり、一部区間は廃止代替バスの運行なしで廃止となっています)

その中でも佐川~土佐大崎~落出間の路線は、MAKIKYUが1月に松山高知急行線に乗車した際、その後高知方面へ抜けるのに利用したものでした。

この路線は有限会社黒岩観光が運行しており、今日日本国内の路線バスで「株式会社」ではなく「有限会社」が運行している路線と言う点でも注目ですが、同社は元々佐川周辺で観光バスを運営しており、後に廃止代替バス運行で路線バスに参入しています。


廃止代替バスとして運行する路線ですので、利用状況は言うまでもなく…といった状況で、マイクロバスによる運行もある様ですが、MAKIKYUが落出~佐川間で乗車した際には、日野製中型ワンステップ車が充当され、高知では高知市内でもマイクロバスや古参車による路線バスが多い中、廃止代替バスにしては随分上等な車両と感じたものでした。

ただ廃止代替バスとしての運行である上に、流動の少ない山間部の県境を跨いで運行する事もあってか、佐川方は地方の路線バスにしてはそこそこの本数が確保されているものの、愛媛県に乗り入れて落出まで足を伸ばす便は、1日僅か2便しかないのが現状です。


おまけに僅か2便しかない落出発着便も、休日全便運休となっており、松山方面から路線バスを乗り継ぎ、久万高原町経由で高知県内へ抜けられるのは、休日以外の日に限られてしまいます。

その一方でJR四国が発売しており、松山高知急行線でも通用する「四国再発見早トクきっぷ」(黒岩観光は当然通用対象外です)は、
土休日のみの発売になっており、四国再発見早トクきっぷを利用して松山高知急行線に乗車した後、黒岩観光バスに乗り継ぐ(或いはその逆)となると、土曜日を狙うしかないのは少々厄介です。

とはいえ土曜日に黒岩観光バスの運賃を現金で支払い(落出~佐川間1240円)+四国再発見早トクきっぷの組み合わせで、JR四国バス松山高知急行線・黒岩観光バス・JR土讃線を乗り継いでも3240円ですので、松山駅~高知駅間でJR四国バスの高速バス「なんごくエクスプレス」を利用した場合の片道運賃(3500円)よりやや安くなります。
(「なんごくエクスプレス」往復利用の場合、片道当り3150円相当ですので、これよりは若干割高になってしまうのですが…)

そのためJR四国線を松山や高知から数駅程度利用する場合や、ローカルバスを乗り継いで移動するのが好きな方が、土曜日で時間的余裕がある場合に松山~高知間を移動する場合にもおススメの路線と言えますが、MAKIKYU以外にもJR四国バスと黒岩観光バスを乗り継ぐ乗客の姿が見受けられ、少ないながらも松山方面と仁淀川町などの流動も存在する事を考えると、休日も運休せずに走っていれば…と感じたものでした。



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