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KTXでビビンバ弁当を~テイクアウトは5分で!

2011-05-26 | 海外その他

2月にMAKIKYUが韓国へ出向いた際には、1週間の日程で入出国地の釜山や、Seoulとその近郊の京畿道(Gyonggi-do)などの首都圏をはじめ、地方にも若干足を伸ばした事もあり、非常に慌しい旅行となったものでした。
(色々足を運びたい所があり、旅行に出るとバタバタと慌しくなるのは、いつもの事なのですが…)

そのため場合によっては食事の時間すら…と言う事もあり、韓国へ足を運んだ際にも、列車の乗車間際にコンビニでおにぎり(三角キムパプ)などを購入して車内に持参して…といった事も多く、この様な話を旅行後にすると、「海外まで行って…」と呆れられる事も多いものです。

2月の旅行でもこの様な事は何度もあり、旅行の終わり頃に大田(Daejeon)を廻っていた際にも、夕方に大田を出発して釜山方面へ向かう列車に乗車する際には、昼食を食べ損ねている上に、乗車列車の発車10分前頃に駅構内へ足を踏み入れた際に食事の調達すらまだ出来ていない有様でした。


そんな時に目に留まったのが、「KTXでビビンバ弁当を~テイクアウトは5分で!」という宣伝広告でした。

2月の旅行ではMAKIKYUの韓国旅行では珍しく、食の宝庫として知られ、ビビンバの本場と言われる全州(Jeonju)などの全羅道方面へ足を運んでいなかった事もあり、ビビンバは韓国へ来てからまだ食べておらず、ビビンバのテイクアウトがすぐに出来るのならば面白そうと言う事で、この広告を出している店に入り、持ち帰り用のビビンバ弁当を注文したものでした。


ちなみにこの宣伝広告を出していた店は、後に箸袋に書かれているHPを見たら、Seoulをはじめ、韓国各地で店舗を展開しているチェーン店で、大田市内には大田駅以外にも街中に幾つかの店舗を構えるほか、KORAIL駅舎内も大田駅だけに限らず、Seoulや東大邸(Dong-Daegu)など幾つかの駅で営業しています。

ただビビンバの本場と言える全羅道方面の店舗は僅か…と言う状況で、特にビビンバで最も有名な街として知られ、全羅北道の道庁所在都市・全州市には一店舗も…という状況でした。

ここでMAKIKYUが注文したメニューは比較的具材が少なく、価格も安い方の部類に入るナムルビビンバで、店内にあるメニューは韓国語だけでなく、英語や日本語の併記がありました。

そのため韓国に不慣れな外国人旅行者でも、Take outと告げてメニューを指差すだけでも注文可能、外国人の利用もそれなりに想定されるKTX発着主要駅で営業している店らしいと感じたもので、街中にある一般飲食店などよりもメニューの注文は容易です。

5500Wという値段も、内容的には市価の標準~やや上といった感じで、街中の一般飲食店よりややこぎれいで格上の店と言う雰囲気でしたが、他にカルビなどの肉類や、海老などの海鮮類が入るメニューなどもあり、8000W程度の少々高級なビビンバも多数ありました。

 
また注文した持ち帰り用のビビンバ(ビビンバ弁当)は、使い捨ての専用容器に入れられ、整然と盛り付けられた具材とご飯、別容器のコチュジャンなどを食事の際に自分で混ぜる様になっており、MAKIKYUはこれを列車内で堪能したものでした。

この時は大田に到着した際、丁度良い時間に釜山方面へ向かうムグンファ号列車があったものの、旅行中にセマウル号にはまだ乗車していない事もあり、一度位はセマウル号にも…という事で、わざわざ東大邸までは先行するセマウル号、その先はムグンファ号と言う妙な乗車券の買い方をしていたのですが、この事が功を奏したと感じたものでした。

というのも、KORAILの中長距離列車は、高速列車KTXは各座席に背面テーブル(日本のJRで一般的なスタイルのテーブルとは異なるタイプです)が設けられ、セマウル号も座席肘掛部分に収納式のテーブルが設けられています。

しかしながらムグンファ号の座席にはテーブルの設置がなく、手で持つか床に置いて…という状況になってしまうからで、店の告知広告も「列車内で…」ではなく、「KTXで…」と宣伝しているのが頷けるものでした。

KORAILでは少し前まで一部列車に連結、MAKIKYUも過去に2回程利用した事があり、時期によってはビビンバを提供していた事があった食堂車も、定期列車では設定廃止となり、代わって連結された一般列車のカフェ車では、コーヒーなどの飲み物やパン・菓子類などが購入できる程度です。

駅構内で売られている弁当も、土地の名物を集め地域色を打ち出した駅弁の類はなく、コンビニ弁当の類ばかりですので、韓国での列車内における「食」に関しては余り感心できる状況ではなく、むしろ高速鉄道による所要時間短縮などのお陰で、車内で食事をしなくても…という状況になりつつあります。

そんな中でこのビビンバ弁当は、韓国内における食の地域色こそないものの、外国人が韓国を訪れ列車内で味わう食事として韓国らしさを感じられるという意味では、絶好の一品と感じたものです。

機会があれば、KORAIL列車乗車の際にまたこの様なビビンバ弁当を調達しても…と感じたものでしたが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も韓国を訪問し、KTXやセマウル号(ムグンファ号は前述で記した理由がありますので、余りおススメできませんが…)に乗車する機会がありましたら、ビビンバ弁当を試してみては如何でしょうか?



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