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JR東日本 キハ52形気動車(盛岡地区)~奇跡的に生き延びたこの車両も遂に終焉の時が…

2007-11-21 | 鉄道[東北]

 

最近各地で鉄道関連の路線・車両・列車の改廃に関する情報が飛び回っており、先日「MAKIKYUのページ」でも総武流山電鉄の「流馬」に関して取り上げた記事を公開しましたが、今日は24日で終焉を迎えるJR東日本・盛岡地区の旧型気動車・キハ52形に関して少々取り上げたいと思います。

キハ52形は1950年代後半~60年代にかけて製造された一般型気動車・キハ20系列の一員で、その中でもエンジンを2機装備してパワーを確保し、山岳線などでの使用を想定した車両で、車体も1エンジン搭載のキハ20形に比べてやや長くなり、外観も側面ドア間の客窓が1つ多くなっているのが特徴です。

ドア配置の関係でワンマン運転には不適(それでもJR西日本などにワンマン化改造の事例あり)ですが、単行運転が可能でパワーがある事が幸いし、国鉄時代末期に多数が導入されて現在も各地のJRローカル線で使用されているキハ40系列が非力な事もあってか、古い車両とはいえ今日まで生き延びている車両も存在しています。

盛岡地区で使用されているキハ52形もそういった車両の一つで、JRグループの中でも車両淘汰の速度が早いJR東日本という事も考えると、JR化後に機関換装を伴う更新工事が施工されたとはいえ、今まで走り続けてきた事自体が奇跡的とも言えますが、老朽化も相当進行しているかと思いますし、盛岡地区の同形はワンマン運転には対応していない上に、いくら北東北とはいえ今時非冷房といったサービス面での問題などもあって、永年キハ52形を使い続けてきた盛岡地区でも、春には最新鋭気動車(キハE130系列)が導入された水郡線からキハ110系列が転配されて花輪線の車両を置き換えています。

残る山田線の盛岡~宮古間と岩泉線も、既に先月末から一部列車がキハ110系列による運行となっている模様で、残る旧型気動車キハ52形と、同じく旧型のキハ58形は24日を持って定期列車での運用は終焉となりますが、永年活躍した旧型気動車の活躍を労うと共に、今後キハ52形などに代わって活躍するキハ110系列の山田・岩泉両線での末永い活躍と、キハ52形がまだ運用されている大糸線(南小谷以北のJR西日本区間)などでの同形の活躍にも期待したいものです。

ところで盛岡地区のキハ52形ですが、MAKIKYUは15年程前の花輪線と、3年程前の山田・岩泉線の2回乗車していますが、近年はJR側の計らいもあって一部車両で旧国鉄時代の塗装が復元されていた事も大いに評価できる点で、最前部にも座席が設けられ、ここから前面の展望が楽しめる事は、国鉄末期に製造されたキハ40系列などの高運転台車や、JR化後に製造された軽快気動車にはない魅力を感じたものです。

またMAKIKYUが15年程前に初めて花輪線で同形式に乗車した時には驚いたのですが、客用ドアを開ける時は手動式となっているなど、外観だけでなく全体的に古風な印象が漂っているのは非常に印象的だった事を記憶しています。

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も盛岡地区で活躍した車両をはじめ、キハ52形に乗車された際の思い出などありましたら、コメントも是非どうぞ。

写真は3年程前に岩泉線に乗車した際のキハ52形(通称赤鬼と呼ばれ、JR化以後の更新施工車に施された塗装)と、宮古駅で停車中の復活旧塗装車(3年程前に訪問した際、山田線で運用されている列車に一度乗車できたのも幸いでした)です。



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2 コメント

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Unknown (M-T)
2007-11-21 15:07:00
キハ52ですが、米坂線と大糸線で乗ったことがあります。盛岡地区に行った際はキハ58ばかりでキハ52には乗れませんでした。
やはり、MAKIKYUさんと同じく古風な印象だと思いました。ドアが閉まるときだけ自動というのも、115系などの半自動ドアと比較してもちょっと変わった感じで新鮮でした。
ただ、何よりも、この車両が凄いと思ったのは、どんなに古い車両でも大雪の米坂線を普通に走っていたことです。かなり頑丈で、力強いんだなぁと思いました。
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こちらは米坂線では… (MAKIKYU)
2007-11-24 01:04:58
M-T様こんばんは。

こちらは盛岡地区の他に、そちらと同じく大糸線でもキハ52形に乗車した事がありますが、米坂線などの新潟地区での運用車両にはまだ乗車した事がなく、これも機会があればと思っています。

またこの形式のドアは、初めて乗車するとビックリしてしまうものですが、大糸線ではこんな車両でも冷房化&ワンマン化されているのにも驚かされますね。
(ただ内装やエンジンはJR東日本所属車の方が上等ですが…)

あとこちらは冬季にキハ52形に乗車した事はないのですが、雪の積もった米沢駅に停車中の同形を見た時は、確かに頑丈で力強そうに見えたものです。
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