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トロッコ神楽号・JR九州へ~一方で設備撤去なども…

2008-12-06 | 鉄道[九州・私鉄等]

今から3年前の2005年、9月に襲来した台風の影響で甚大な被害を受け、宮崎県を走る第3セクター鉄道・高千穂鉄道(TR)が運行不能となり、その後復旧することなく一部区間(延岡~槇峰)は廃止となり、法律上は今も休止が続く残りの区間(槇峰~高千穂)も、まもなく休止期限が切れて正式に廃線となる公算が強い事は、ご存知の方も多いかと思います。
(現在の休止期限は27日限りですので、今後何らかの動きがなければ、28日に槇峰~高千穂間が廃止となり、TR路線の全線廃止が確定します)

この事は台風による被害が少なく、高千穂鉄橋も存在する高千穂方だけでも観光鉄道として再開する構想が、残念ながらうまく行っていない事の現われとも言え、TRの車両や設備の今後も気になっていましたが、今日ネットサーフィンをしていた所、JR九州HPでTRの観光列車として活躍していたTR400形気動車「トロッコ神楽号」を購入するニュースリリースが掲載(記事公開日は昨月25日ですので、既にご存知の方も多いかと思います)されているのを見つけ、導入からまださほど使用していない同車(2003年に2両が導入され、2年少々しか営業に供されていませんので、現状では走っていない期間の方が長い事になります)は、過去に乗り入れ実績もあるJRで再活躍する事が確定しています。

TR400形のJR九州への譲渡は、トロッコ気動車を用い、別会社移管による観光鉄道として、TR路線を再開する選択肢の消滅確定を意味する事にもなりますので、ある意味少々残念な感もあります。

とはいえTR運行休止からずっと出番がなかった新型気動車(いつでも稼動可能な状況に整備され、時折高千穂駅構内などを動いていた様ですが…)が再び活用される事は喜ばしい面もあり、活躍の場を変えながらも引き続き宮崎の地で活躍する事になる模様(主に日南線などで使用予定となっている様です)ですので、今後の活躍に期待すると共に、TR時代とさほど変わらぬ姿で活躍する事になるのか、それともJR九州らしい派手な改装を経て運行開始となるのかも気になります。

またTR一般車両も(TR100/200形気動車)も延岡駅に長期に渡って留置され、その後廃車解体となったTR102号(わかあゆ号)に続き、高千穂の車庫に留置されていた車両の解体も開始された情報が流れており、最近になってTR延岡駅舎なども解体された情報が流れていますので、TRが正式に「廃止」となる事を強く感じるものです。

TRの軽快気動車は元々耐久性の面で難がある車両と言う事に加え、製造から20年近くなる事もあって、TR400形とは明暗を分ける状況になっていますが、こちらも一部は四国の3セク鉄道や沿線自治体などに引き取られる情報が流れていますので、九州を離れて四国へ移籍する車両は、第2の地での活躍にも期待したいと感じるものです。

写真はTR運行休止の一月ほど前、列車乗り換えの空き時間に延岡で撮影したTR400形気動車「トロッコ神楽号」(手前の2両がTR400形・前の一両は一般車両)です。

MAKIKYUはTRには一度も乗車する機会がないまま、乗れない状況になってしまったのは心残りですが、このトロッコ車両がJRに移籍した後も、再び延岡の地にやってくる機会が巡ってくるのか気になるものです。



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