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KORAIL・中部内陸循環列車「O-train」と関連情報

2014-07-28 | 鉄道[大韓民国・KORAIL列車]

先日「MAKIKYUのページ」では、韓国江原道(Ganweon-do)・太白(Taepaek)市で発生した列車正面衝突事故に関して取り上げましたが、正面衝突した列車はいずれも旅客列車で、一方は電気機関車牽引の定期客車列車、もう一方が新型電動車を用いた観光列車となっています。

新型電動車を用いた観光列車は、中部内陸循環列車(O-train)と称した列車で、MAKIKYUは先月初めて乗車したものでした。


O-trainは元々少数派の「ヌリロ」と呼ばれる列車に充当される新型電動車の内外を改装しているのですが、2編成が改装されており、MAKIKYUが乗車・撮影した編成が、残念ながら先日の事故該当編成(写真は先日の記事で使用した画像の再掲)です。

そのため現在では写真の様な姿を見る事は…という状況ですが、もう1編成の方は現在も営業運行を行っており、車番以外の仕様は同一の様ですので、O-trainに関心のある方は参考にして頂ければ…と思います。


ちなみに韓国の列車線は、プラットホームは基本的に低床となっており、車両もバスの如くステップ付きとなっています。


しかしながら「ヌリロ」用電動車とその改造車である「O-train」は、ステップが昇降式となっており、広域電鉄の発着する高床ホームでも乗降対応可能な構造となっているのも大きな特徴で、客ドア形状にも特徴があります。


MAKIKYUがソウル駅でO-trainに乗車する際には、「ヌリロ」充当編成も駅構内の別ホームに停車しており、しかも特別な装飾を施した編成でしたので、これもO-trainに負けない存在感を放つ車両と感じたものでした。

「ヌリロ」に関しては、以前MAKIKYUが乗車した際の様子を取り上げた記事もありますので、興味のある方は合わせてご覧頂けると幸いです。
(該当記事をご覧になりたい方は、こちらをクリックして下さい)


MAKIKYUがO-trainに乗車した際には、「O-train pass」と呼ばれるO-train運行区間や連携区間(運行区間周辺の特定路線・区間)で、O-trainなどの観光列車と一般列車が指定期間内乗り放題となる企画乗車券を利用したもので、その気になれば少々強行軍になりますが、O-train pass1日券を利用してソウルを拠点に、O-trainとV-trainという2つの観光列車を日帰りで堪能する事も可能です。

O-train passは内国人・外国人共に購入可能ですが、券面に利用者名(外国人の場合はローマ字)が記載され、購入時には身分証(外国人の場合はパスポート)の提示が必要になります。

パス本体はカード型でそこそこ見栄えのするものですが、KORAILの列車線は基本的に全席指定制ですので、列車乗車時にはパス本体以外に別途座席指定券の発行を受ける必要があり、この座席指定券は窓口でしか発券できません。

近年のKORAILでは、乗車券類は窓口発券だとレシート状のQRコード入りとなっており、JRの乗車券などに比べると随分シンプルで割り切ったものとも感じますが、信用乗車制導入で自動改札機を撤廃した事も影響しているかもしれません。
(指定席券売機を利用すると、もう少し見栄えの良い乗車券が発券されます)

またO-trainは観光列車故に、客室内も非常に特徴的な雰囲気に改装されているのですが、車内の様子に関しては近日中に別記事で追って取り上げたいと思います。