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新京成電車・全車両の塗装が変更に~ここまでやるなら社名も…

2014-07-16 | 北総監獄

近年首都圏では相模鉄道(相鉄)で、鉄道・バスの双方において新塗装への変更が進み、他地域では京阪電鉄などでも同種の動きがありますが、そろそろ塗装変更も終盤に差し掛かったと感じるこれらの塗装変更に関しては、ご存知の方も多いかと思います。

また路線単位だけであれば、東武鉄道が新型車両(60000系)導入と共に、野田線の輸送改善を図るために転属させている10030系などでも、新型車両のイメージにあわせた装いへの塗装変更といった動きがありますが、先日(14日)には東武野田線とも新鎌ヶ谷駅で接続する中小私鉄・新京成電鉄においても、車両の塗装変更を行う旨が公式発表され、ご存知の方も多いかと思います。
(公式発表記事をご覧になりたい方は、こちらをクリックして下さい)←新京成電鉄HPへリンクします

新京成電鉄の電車(以下新京成電車と記します)といえば、個人的には20世紀後半~21世紀初頭にかけての主流となっている「クリーム色+茶色の細帯」の印象が強く、現在では茶色の細帯がエンジのラインに改められた車両が数多い状況です。


この装いを纏った主流派の車両は、概ね昭和末期~平成初頭にかけて導入された鋼製車体の車両(塗装車・過去記事で使用した画像の再掲)ですが、その後も新京成電車ではステンレス車を2型式(8900系・N800系)導入しています。

8900系はイメージ刷新を狙い、既存車両とは大きく異なるデザインや装いで登場し、当時の親会社が導入していた車両よりも見栄えが良いと感じる程でしたが、ピンク帯は後にエンジ帯へ改められており、登場当時とは若干印象が異なるものになっています。

N800系は親会社の車両を若干カスタマイズした程度の「グループ標準仕様車」で、この車両の登場時には、親会社よりも先を行く印象が強かった昭和末期~平成初頭の新京成電車とは、随分様相が変わったと感じたものでしたが、それでも内装などは独自色を出している部分も見受けられます。

帯色を変えるだけで優等列車に匹敵する運賃(或いはそれ以上)を徴収できると錯覚しているのか、首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)を走り、余りに高額過ぎる運賃で悪評名高い「「開発を止めた某鉄道」」(元○○開発鉄道)が近年導入した車両や、HPを見るとダミー会社の様にしか思えず、車両には社名表記が全く見うけられない通称「北総監獄鉄道」の車両などの、乗車すれば親会社の車両と何も変わらないと感じる車両に比べれば、両数を除くとほぼ同型の車両ながらも、N800系の方がイメージは遥かに良いと感じます。
(「北総監獄鉄道」は社員数よりも所属車両数の方が多い有様で、これではとても自社で車両管理などを賄えるとは思えませんので…)

しかしながら8900系・N800系は共に他の既存車両とは異なる装いで登場している上に、両者のデザインなども全く異なるもので、新京成電車は様々な装いの車両が入り乱れ、多者直通運転を行っている路線かと錯覚する状況ですので、6月の新シンボルマーク導入を機に、今後イメージカラーを用いた新塗装へ順次変更し、新京成電車全車両の塗装統一を図る事は、悪くないのでは…とも感じます。


ピンク色を基調とした装いも、日本の鉄道車両では比較的少数派で、独自性と言う点でも悪くないと思いますが、新京成電車では過去に8900系の帯色変更と言う事例もあるだけに、ピンク部分が早くも塗り替え…という事にならないのかも気になる所です。
(画像は新京成電鉄公式HPからの転載です)

また新京成電車は、中小私鉄にしては比較的サービスレベルも高い部類に入り、様々な面で悪評名高い鉄道路線が多い千葉県内においては、割合健闘している部類かと思いますが、社名故に如何にも「某大手私鉄の子会社」という印象(勿論この系列ですが…)があります。

今日「新○○」と称して親会社の社名を入れた社名を用いている鉄道事業者は他に…とも感じますし、新京成自体も現在では地域にないにおいてそこそこの知名度がある会社ですので、新シンボルマーク導入や塗装変更まで行うのであれば、個人的にはもう一歩進んで社名変更もできなかったのか…とも感じたものです。


(お断り)新京成電鉄は過去に開発を止めた某鉄道と相互直通運転を行っていた事があり、この記事の画像車両(8800系)も一部編成が「開発を止めた某鉄道」に乗り入れていた事や、新京成電車が「北総監獄」の近隣地域を運行しており、関連も深い路線である事から、この記事は「北総監獄」カテゴリーでの取り扱いとさせて頂きます。