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東北本線・八戸~青森間を走る気動車列車~1日1往復のみの存在ですが…

2008-03-27 | 鉄道[東北]

 

先日MAKIKYUが八戸へ出向いた際は、現地で青春18きっぷ(今回は時間の関係もあって往復は東北新幹線はやて号(驚値)を使い、青森県内(+東京都区内~横浜市内)の移動で使用)を使う事になったのですが、八戸を拠点に青春18きっぷで動き回る動機の一つとして、MAKIKYUにとって数少ないJR東日本の未乗線区だった大湊線乗車という目的がありました。

大湊線は運行本数が少なく、その上東北本線の普通列車との接続も列車によってバラバラ…という状況ですので、青春18きっぷユーザーとしては、うまく旅程を計画しないと乗り難い路線ですが、八戸を6時30分過ぎに出発の青森行普通→野辺地8時前出発の大湊線は割合乗継がスムーズに行く事もあり、朝の出発が少々早くなるものの、この列車で八戸を出発する事にしました。

東北本線でも八戸~青森間は、現在新幹線の開業に伴って盛岡~八戸間が第3セクター鉄道に分離されてしまい、八戸を跨って運転する定期普通列車は存在しない(青い森鉄道~八戸線直通の列車はごく僅かにあるのですが…)事もあって、この区間を走る普通列車(野辺地から大湊線に直通する快速列車を除く)は、殆どが紫色の帯を巻いたステンレス製電車・701系2両編成(列車によっては2編成併結の4両編成で運行)となっています。

しかし津軽半島の末端を走るローカル線・津軽線の末端区間(蟹田~三厩)で使用している気動車は、八戸線と同じ車両を使用しており、この車両の基地が八戸に存在する事もあって、朝に1往復だけ、通勤・通学時間帯の輸送力確保(?)と車庫からの送り込み・車庫への取り込みを兼ねて、気動車による普通列車が八戸~青森間に設定されています。

MAKIKYUが八戸から乗車した東北本線・青森行の普通列車は、この数少ない気動車使用の普通列車だったのですが、旧国鉄から継承したキハ40系列を用いるこの列車では、白と赤帯の塗装(これも数両は前面の塗り分けが異なるのですが…)以外に、時折首都圏色と呼ばれるタラコ色の旧国鉄塗装を再現した車両が組み込まれる事もあり、MAKIKYUが乗車した際も、4両編成の内、青森寄りの1両だけが首都圏色となっており、この2色混成編成(前面の塗り分けが異なる車両も中間に入っていましたので、厳密には3色ですが…)は、JR化後の塗装変更真っ盛りの時期を連想させられるものがあります。
(欲を言うなら八戸線用に改装されたリクライニングシート車「うみねこ」の混成も期待したいのですが、さすがにこれは限定運用だけに…)

こんな列車が軽快な走りの新型電車・701系(今となってはもう新型と呼べない程の年数が経過しており、JR東日本では同年代の電車でも既に廃車が発生していますが…)に紛れ、架線下の幹線を1往復だけ走る場違い(?)な姿はなかなかユニークですが、701系とは対照的な重厚な乗り心地が楽しめ、また座席の過半数がボックス席となっている点も、汽車旅の雰囲気という点では上かと思います。

ただこのユニークな気動車列車は、旧型気動車故に他の普通列車に比べて足が鈍いですし、客室内などは割合綺麗にリニューアルされているとはいえ、JR東日本では今や数少ない非冷房車ばかりで運行されるのも難点で、八戸線・津軽線はまだワンマン化も行われていない状況ですので、この様な車両がいつまで走り続けるかも気になります(首都圏で凄まじい勢いで車両代替を行っている事を考えると、その気になればすぐにでも車両代替可能でしょうし…)が、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も八戸~青森間の普通列車に乗車される機会がありましたら、このユニークな気動車列車への乗車を検討されてみては如何でしょうか?
(既にこの列車に乗車した事がある方は、乗車感想コメントなどもどうぞ)