みみずく医者の備忘録

名古屋市名東区の内科開業医です。日々の出来事や診察室でのエピソードなどを織り交ぜて綴ります。個人的なメモ代わりです。

名古屋市 ワクチン 高齢者は5月本格化

2021-04-08 05:54:55 | ツイッター
名古屋、接種「16歳以上」7月から  高齢者は5月本格化 市計画、ワクチン確保流動的
名古屋市は(3月)4日、新型コロナウイルスワクチンの接種スケジュールを明らかにした。
65歳以上の高齢者向け優先接種を4月14日から始めて5月中に本格化する。
16歳以上で接種を希望する一般市民へは7月中にスタートする。
市内の対象は計約152万人。
政府からワクチンが順調に供給されれば、2021年中に完了できる見込みだ。

接種の日程は4日の市議会本会議で市健康福祉局のY局長が自民党市議の質問に答えた。

4月から始まる高齢者向けは当面は地域を限定したうえで、個別接種を軸に進める。
持病で通院中の人でも、かかりつけの病院で安心して接種を受けられるようにするためだ。ワクチンを保管する超低温冷凍庫がある病院を中心に市内約500の医療機関で接種することを想定している。

5月からは市内全域で本格的に接種を始め、7月末には希望する全高齢者への接種を終える。
同月中には一般市民向けをスタートし、21年末までに全市民への接種を完了する想定だ。
市は当初、国のスケジュールに従い高齢者への優先接種を「3月下旬スタート・6月ごろ完了」と想定していた。
ワクチン供給が想定よりも遅れ接種の開始時期が1カ月程度ずれ込む。
全市民への接種も後ろ倒しになる。

焦点は接種の開始後、ワクチンが継続的に供給されるかだ。
愛知県は高齢者向けのワクチンについて、4月に計76箱(約3万7千人分)が届くと公表済み。
県内54市町村のうち、名古屋市は県内で最も多い7箱(約3400人分)が分配される予定だ。
残りの市町村には1箱以上ずつ配る。

市内の高齢者は約60万人とみられ、現時点で見込まれる供給量では1%分にも満たない。市は「国、県から今後の供給スケジュールについて現時点では明確な回答がない」(新型コロナウイルス感染症対策室)としており、なお接種日程は流動的な面が残る。

県内では2月から一部の医療機関で医師や看護師ら医療従事者向けの先行接種が始まった。市は会場の設営などを担うため、16ある市内の全区役所に計96人のワクチン担当職員を配置。円滑な接種を後押ししている。
(日経新聞・朝刊 2021.3.5)

<関連サイト>
名古屋市が想定する新型コロナウイルスワクチンの接種スケジュール
https://aobazuku.wordpress.com/2021/04/08/名古屋市が想定する新型コロナウイルスワクチン/


コメント
4月8日の時点でいえば、一般医療機関のうち開業医への接種さえ開始されていません。
開業医への接種は、各学区から行政が指定した開業医のところへ接種してもらいに出向きます。
これにも優先順位があるみたいで、発熱外来を行っていて、かつその旨を公表している医療機関の医療従事者から開始されます。
どうやら当院も、これに該当するようですが、4月中旬以降から開始されるという情報が入っています。
私たち開業医も集団ないしは個別接種を実施、つまり注射をする側になるわけですので、優先的に接種することになります。
開業医への接種の順番は、担当医師の裁量に委ねられているようで、却って担当医は優先順について頭を悩ましているようです。
副反応の発生を考え、同じ医療機関での集団同時接種は避けるようにするようです。
現時点(新聞記事より1か月後)で、今回の新聞記事のスケジュールから大幅に遅れていることがわかります。
これは行政の問題というより、ワクチン入荷の目処がたっていないことが原因です。
ワクチン不足さえうまく解消されれば目詰まりもなくなるはずです。
そのことに期待するしかありません。

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