ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

東日本大震災:2日後から再開したダイエー仙台店の遺伝子

2011年03月30日 | ビジネス
何度か「阪神大震災」と「中内・ダイエー」についての記事を書いているのだけれど、今回の「東日本大震災」でもダイエーの対応は変わっていないようだ。阪神大震災を戦った中内・ダイエーの遺伝子は引き継がれている。

ダイエー、大丸が生かした阪神大震災の教訓  :日本経済新聞

日経の記事から引用すると、「ダイエーは関東以北に94店を持つが今回の東日本大震災で被災地にあったのは仙台店(仙台市)。だが、阪神の教訓が生き、復旧は発生から2日後の13日と早かった」「商品配送は通常、大株主であるイオンの東北の物流センターを活用しているが、自社の千葉県のセンターに切り替え、10トントラック10台を送り出した。毎日1千人の行列ができ」たとのこと。

仙台の他のお店の状況を知らないので比較はできないのだけれど、関東のSCでも店舗が閉じていたり、一部分のみの営業としていたりしたことを考えると「さすが!」といえる。

阪神大震災の時、中内功率いるダイエーは、当時の村山内閣よりも早く災害対策本部を立ち上げた。

5:46 地震発生
7:00 ダイエーに災害対策本部設置。300名以上の応援部隊を神戸に派遣することを決定。
7:30 被災地でも全店舗オープンを「厳命」。
翌18日9:00 支援物資を積んだ大輸送団が福岡から大阪・泉大津港へ到着

阪神大震災を支えた中内功・ダイエーの使命感 - ビールを飲みながら考えてみた…

そうした遺伝子は「ローソン」にも引き継がれているのか、今回の震災でもローソンの対応は比較的早かったのではないかと思う。ローソンとファミマが支援物資や節電対策への取り組みが早かったのに対して、セブンイレブンは少しずつ後手に回っていたと思う。

今では多くの企業が「企業市民」「企業の社会的責任」として、今回の震災に対しても、「物資の援助」や「復旧への協力」を行っている。多くの企業が当然のごとく行っているからこそ、そこに現れる「温度差」は僕ら一市民にも明確に伝わってくる。

もちろんそこに「商売根性」がないとは言わない。

しかしそれだけではこうした時の対応はできない。コミュニティの一員としてその企業がどのようにこの危機に対して取り組むか――そのことは伝わってくるものなのだ。

阪神大震災の中内ダイエーを支えた正義とは何か - ビールを飲みながら考えてみた…





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