ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

子犬の話

2018年01月21日 | Weblog
年末に我が家に子犬が来た。
生後3~4ヶ月のまだ子犬だ。

その子犬が心臓に障害を抱えており、長生きは難しそうだということが分かった。

さて、ここで考えたこと。

まだ数日とは家、縁あって我が家に来た子だ。彼女がうちを選んだわけではない。
それが前提。

当然、ペットショップでは健康であることを保証した上で販売をしている。
ペットショップの今回の話をすると、「他の子犬と交換しましょうか?」とのこと。

交換・・・。

ビジネス的な観点から考えてみよう。
あるショップがある商品を販売していたとして、その商品に瑕疵があれば、返金か交換となるのが当然だ。
しかもそこに製造コストがかかっているとすれば、まずは交換をしたいというのもわかる。

これが生命でなければ。

逆に飼い主側はどうだろう。

もしペットショップに行った時に、「この犬がかわいい」と思った時に「心臓に障害を抱えていますが、それ以外は元気です」と言われたとしたら、その犬を選ぶだろうか。

あるいは「障害を抱えているので、安くしますよ」と言われたらどうだろう。
これから一緒にいられる年数(サービス提供期間)と価格(コスト)を比較して、判断したのだろうか。

いずれにしても罪な話だ。

自分たちが子供を生み、その子に障害が見つかったとしたら、短い一生の中でも満足できるように一生懸命育てるだろう。
でも、もし生む前にその障害とそこから想定される寿命や人生の負う必要のない負担を知ったとしたら、果たしてその子を産むだろうか。

自分たちが産んだ生命については、たとえそこに何があろうと不可避な人生として受け入れるのに、もしそこに「選択」が可能となれば、ペットだろうが人間だろうが、迷いが生じるということは、傲慢以外の何ものでもない。

もちろんペットは商品として流通し、人はそうではないのだとしても、彼らと過ごす時間はかけがえのないものであることに違いはないはずなのに・・・。








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