父の癌が発覚してから1年が過ぎた。Stage4。この状況が好転することは、まずない。
今日はこの件ではなく、遠く離れて暮らす親父への介護/看病をどうするか、それに対する介護スタッフの姿について書きたいと思う。
親父が住んでいるのは北陸の地方都市。親類が近隣にいるとはいえ、必ずしも付き合いが多いわけではない。母親は他界、息子は東京で働いているということもあって、いわゆる「独居老人」だ。
体も比 . . . 本文を読む
ちょっと個人的な整理もかねて。
元旦を過ぎると親父の誕生日がくる。そういうこともあって、年末年始の帰省の際は誕生日のプレゼントを買って帰っている。
とはいえ、定年と言われる年齢をはるか超えてしまった親父に何を送るかというのは、毎年、頭の痛い問題。自分であれば欲しいものはいくらでもあるけれど、「読書」以外特に趣味のない親父に何を送るべきなのか。最近はてっとり早く、温かそうな服を送ったりもしていた . . . 本文を読む
3か月ぶりに親父の顔を見た。癌の告知を受けたのが8月の頭。それからまずはQOLを確保するために、食事を困難としている大腸の腫瘍を除去する。手術は成功。巨大に膨れ上がった腫瘍を含む40~50cmの切り取られた大腸を見せられる。正直、その異様な物体がとてもその直前まで親父の体内に存在していたとは思えない。こんなにもなったモノを取り除き、それでも生きている人間の肉体というか、生命力に改めて驚きを禁じ得な . . . 本文を読む
10年。母親を癌で亡くしてから10年の時間が経つ。そして今、同じ病院に親父が癌で入院している。
さすがに2度目となると慣れたもので、診断で語られる言葉の意味をある程度実感をもって理解することもできるし、気持ちの整理の仕方なども以前とは比べものにならないくらい冷静に対応できていると思う。
10年前、それは「ブラックジャックによろしく」の【がん医療編】とリアルタイムに進行していた時だった。その漫画 . . . 本文を読む
個人的な問題の考え方を整理するために書いてみる。
親父がStage4の癌だと宣告された。
緊急入院はしたものの、顔色も元気だし、本人的にも全く自覚はなかったらしい。
しかし事実は冷徹だ。5年生存率は10%以下。これがStage4の現実だ。
歳も歳だし、今回の癌でなくても数年内に亡くなる可能性はある。でも改めて「生」というものの残期間を意識せざろうえない。
果たして「生きる」とは何なのだろ . . . 本文を読む