ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

【書評】大往生したけりゃい医療とかかわるな-「自然死」のすすめ / 中村仁一

2013年08月21日 | 読書
「がん放置療法のすすむ(近藤誠)」と「生きる力がわく「がん緩和医療」(向山雄人)」の後に引き続き読んだ一冊。近藤誠さんが、「がん」、特に根治の可能性のない転移癌については、積極的な治療を求めるのではなく、QOLを確保するための治療や痛みをとるための治療のみとすることが望ましいとし、どちらかというと「積極的な治療」の否定派だとすると、向山雄人さんは「緩和治療」を抗がん剤などの「積極的治療」と並行して . . . 本文を読む

【読書】生きる力がわく「がん緩和医療」/ 向山雄人

2013年08月20日 | 読書
近藤誠さんの「がん放置療法のすすめ」ががんに対して積極的な治療をするのではなく、QOLを維持するために限定的に「抗がん剤」か「緩和治療薬」を使うというスタンスなのに対し、向山雄人さんは緩和ケアを早期の段階から他の積極的治療と並行して活用することを提案する。同じく「がん」に対して根治が難しい場合が多いことを認めながらもそのスタンスは対照的だ。 生きる力がわく「がん緩和医療」 / 向山 雄人 . . . 本文を読む

トイレの立ち台を斜面にしてみる

2013年08月17日 | Weblog
まぁ、どうでもいいといえばどうでもいい話。最近、うちの会社の入っているテナントビルのトイレに的がついた。ん、ちょっとわかりにくいかな。男子トイレの立小便をするところに、◎な感じの的がついているのだ。 男子トイレというのは当然、立小便をするわけだけれど、そのトイレをきちんと小便をかけずにその周囲にかけてしまうという人が意外といる。トイレにきちんと収めていれば後は水を流せばきれいになるわけで、掃除を . . . 本文を読む

【読書】がん放置療法のすすめ―患者150人の証言 / 近藤誠

2013年08月11日 | 読書
乳がんの「乳房温存治療」の提唱者にして、「がん放置療法」を提唱する近藤誠氏の著書。何とも衝撃的なタイトル。個人的には非常に共感できるところも多々あるものの、同時に1つの大きな疑問が。 「結局、がん治療に携わる医者の役割とは何なのか」 がん放置療法のすすめ―患者150人の証言 (文春新書) / 近藤誠 近藤先生の考えを整理すると、 「癌」は「老化現象」である。年齢を重ねる中で遺伝子変調の . . . 本文を読む

【読書】親の死なせかた / 米山公啓

2013年08月09日 | 読書
「親の死なせかた」ちょっと衝撃的なタイトルではあるけれど、第三者として患者と接する医師が「親」という特別な存在の看取りに際して、どのように考えたか、どうすべきかをまとめた本。病名やおかれている状況も違うし、そこに正解があるわけではないのだけれど、自らの考え方を整理するために購入した本。 親の死なせかた 医者が父母の最期を看取って考えたこと / 米山公啓 【概要】 海外では「口から食べられな . . . 本文を読む

死の受容と心構え。あるいは「告知」というものがどう変わったか。

2013年08月06日 | 医療
10年。母親を癌で亡くしてから10年の時間が経つ。そして今、同じ病院に親父が癌で入院している。 さすがに2度目となると慣れたもので、診断で語られる言葉の意味をある程度実感をもって理解することもできるし、気持ちの整理の仕方なども以前とは比べものにならないくらい冷静に対応できていると思う。 10年前、それは「ブラックジャックによろしく」の【がん医療編】とリアルタイムに進行していた時だった。その漫画 . . . 本文を読む

癌告知後の心構えを整理する

2013年08月04日 | 医療
個人的な問題の考え方を整理するために書いてみる。 親父がStage4の癌だと宣告された。 緊急入院はしたものの、顔色も元気だし、本人的にも全く自覚はなかったらしい。 しかし事実は冷徹だ。5年生存率は10%以下。これがStage4の現実だ。 歳も歳だし、今回の癌でなくても数年内に亡くなる可能性はある。でも改めて「生」というものの残期間を意識せざろうえない。 果たして「生きる」とは何なのだろ . . . 本文を読む