ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

アフロ13の「エレキ隊」:消費される《物語》の行方

2005年05月29日 | Weblog
後輩が芝居をやるというので、池袋まで。特別ゲストに「清水宏」が出ていたせいか、少なくとも「小劇場」では見かけなさそうな女子高生らしき姿も。そういえばこの劇団「アフロ13」が立ち上がってから、彼の芝居ってまともに見たことないなぁ、などと思いつつ久々に観劇する。 「エレキ隊」/アフロ13 路線としては、劇団新幹線かMOTHERあたりに近いのか。感想は思ったよりもよかったなぁ、という感じ。 脚本 . . . 本文を読む

質問する力 / 大前研一

2005年05月28日 | 読書
大前研一さんが「年金問題」「不良債権」「北朝鮮」「原子力発電所」「郵政民営化」など具体的な問題を題材に、「質問する力」が何故大事か、「質問する力」があればいろいろな問題がどう見えたか、をわかりやすく解説した一冊。「企業参謀」などよりもずっと親しみやすい話題で分かりやすく書かれているので、「大前研一」初心者にはうってつけなのではないだろうか。まぁ、多少自慢癖があるのはいつものことなので、あまり気にせ . . . 本文を読む

Jポップとは何か/烏賀谷弘道

2005年05月23日 | 読書
そういえば「週刊FM」が書店から消えたことに気付いたのはいつの頃だっただろう。引越しをした時にFM局の周波数を調べようと、本屋に行ったところ、全く「FM誌」が見つからなかったことを覚えている。あぁ、そうか僕がオーディオに凝っていた頃は「エアチェック」が当たり前だったけど、そういえば最近、そういうことをした記憶がないけど、結局、そういうことなんだ。 この本は「Jポップ」と呼ばれる音楽の成功と . . . 本文を読む

花とアリス:岩井俊二の《表》ワールドが満開!

2005年05月22日 | 映画♪
こういう映画を感情移入なく見れてしまうことにいささかの寂しさを感じつつも、相変わらず展開される岩井俊二《表》ワールドを堪能。幾つかの岩井俊二的装置と鈴木杏と蒼井優の等身大の演技が絶妙の世界をつくる佳作。 幼なじみでともにバレー教室に通うハナ(鈴木杏)とアリス(蒼井優)。通学の電車でアリスの一目ぼれした相手の弟・宮本雅志(郭智博)を勧められたハナは彼に恋心を抱く。やがて高校に進学したハナは宮本が所 . . . 本文を読む

検索エンジンに求められる「あ・うん」の呼吸-gooラボを巡る冒険

2005年05月22日 | 検索・ポータル
これからのネットの技術というのは、国民性の違いや言語の違いがあるとはいえ、国内だけをターゲットにした発想では競争に勝ち抜くことはできないのだとは思いつつも、かといって国内の検索サイトがYST、google、MSNというアメリカ産支配されてしまうと言うのはやっぱり寂しい。とはいえ、愛国心で使い勝手が悪くても国産の検索エンジンを使えるかというと、そんなに物好きではない。そういうこともあって、数少ない国 . . . 本文を読む

あいまいな「時間の共有」という感覚

2005年05月17日 | Weblog
正直、ほりえもんがニッポン放送株を買い占めた時、テレビではなくラジオ局だったところに「もしかしたら、こいつは本物?」という淡い期待も抱いたりしたのだけれど、結局、「テレビとネットの融合」だとかいうていのいい掛け声だけで終わってしまった。しかし、昨今の著名人ブログブームや、盛りあがっているコミュニティの特性を考えれば、テレビよりもラジオの方が相性がいいと考えるほうが普通だろう。 著名人ブログの盛り . . . 本文を読む

ブログ・ラジオ・ヒーローの消失

2005年05月14日 | コンテンツビジネス
最近はかなりおさぼり読者だったので知らなかったのだけれど、「週刊!木村剛」のラジオってスタートしてたんですね。しかもポッドキャスティングでも聞けるとのこと(^^; 実は「週刊!木村剛」の中で、最初に木村剛DJ論、ブログとラジオの類似性について指摘したのは自分じゃないかと自負してたりもするんですが、それについては何の指摘もなく…まぁ、それはそれとして、最近、ネットと既存メディアを巡る状況が面白くなっ . . . 本文を読む

デジタルコンテンツは飛躍したか?!

2005年05月11日 | 検索・ポータル
携帯だけでなく、PC向けデジタルコンテンツもいよいよ飛躍の時がきたのか?エキサイト2005年3月期決算、課金コンテンツが好調で増収増益とのこと。その内訳としては、リスティング広告の伸びとともに、課金コンテンツが前期比26.9%増の20億3500万円となったことがあげられ、オンラインゲームが3億2100万円、音楽ダウンロードが 2億9400万円となり、この2分野で全体の売上高の約1割を占めるまでに成 . . . 本文を読む

ハート・ブルー:サーフィンが導いた「ニューエイジ」的思想観

2005年05月08日 | 映画♪
久しぶりにキアヌ・リーブス主演の「ハート・ブルー」を見た。この作品、前にもこのBLOGで書いたが、かなりはまった作品の1つで、既に6、7回は見ていると思う。言ってみれば、この「ハート・ブルー」はアクション映画でしかないわけだけれど、かなり意識的に管理社会に対する批判を描いた作品だ。サーフィンに象徴される「自由」あるいは自らが生きるための「法」をつくり出していくという立場と「管理」社会あるいは「規律 . . . 本文を読む

チョコレート:アメリカの抱えた葛藤とそれを乗り越えるための希求

2005年05月08日 | 映画♪
確かにこの方が日本人に覚えやすいというのはあるのかもしれないが、この映画に「チョコレート」と邦題をつけたのはどうなのだろう。この映画にはその言葉が持つ甘さも口に残る響き後味もない。もっと、何ともいわれぬ余韻だけが残るのだ。原題どおり、死刑執行前夜に開かれる「Monster's Ball(化け物の夜会)」の方がまだよかったのではないか。数々の映画賞にもノミネートされたハル・ベリーとビリー・ボブ・ソー . . . 本文を読む

「検索」という「公共性」とYahoo!の選択

2005年05月06日 | 検索・ポータル
ちょっと前の話になるのだけれど、「Yahoo!商品検索」のβ版が公開された。Yahoo!ショッピングやYahoo!カテゴリ登録済みサイトの商品情報を検索結果に表示するというもの。これらは「ユーザーからの要望が多かったサービス」とのことで、Yahoo!はパーソナライズサービスとともに検索の中核に据えていくようだ。が、この記事を読んで、違和感を抱いたのは僕だけだろうか。 エッセンシャル・サーチエンジ . . . 本文を読む

半落ち:横山秀夫が問い掛けた「人として生きる」ということ

2005年05月05日 | 映画♪
原作は読んでいない。映画のできがそれなりにいいだけに、きっと原作はもっと心打つのだろうと期待させられてしまう。『このミステリーがすごい!2003年版』(宝島社)『傑作ミステリーベスト10』(週刊文春)で、いずれも1位に選ばれた横山秀夫の傑作ミステリーが原作。否、ミステリーというよりも、感動作と言った方がいいのだろう。あなたは、誰のために生きていますか?― この問いに僕等はどう応えられるのだろうか。 . . . 本文を読む

「小説 消費者金融―クレジット社会の罠」 / 高杉良

2005年05月01日 | 読書
ドコモと三井住友FGの提携があったからというわけではないのだけれど、ちょうど個人的にクレジットカードの仕組を調べていたこともあって読んでいたのがこの小説。ちょっと目的には合わないものだったのだけど、消費者金融の役割とその発展のために必要な課題―あこぎな取立てではなく適切な審査と返済に向けたアドバイス―がよく分かる一冊だった。 モデルはシー・シー・シー債権回収の玉木英治氏。学生運動崩れで、強烈 . . . 本文を読む

ドコモの狙う新しい「決済」プラットフォーム

2005年05月01日 | 貨幣、ポイント
どうやら通信業界と金融サービスとの距離が急速に近くなってきているようだ。Yahoo!は銀行に、NTT(ドコモ)はクレジットとの提携を行うとのこと。あおぞら銀行の行員は内心忸怩たる思いもあるのだろうが、そこは大人の対応。ドコモは三井住友FGと共同で、しかも本格的にクレジットカード業務に参入するとのこと。果たしてこの勝算と課題はどうなのだろう。 NTTドコモとSMFGなど、「おサイフケータイ」で新ク . . . 本文を読む