帰り道、商店街にあるCDショップの入り口で何やら人盛りが。よく見ると中高生らが集まっている。どうやら店頭ライブの後のサインや握手のために並んでいるようだ。今日、ライブをやっていたのは「The Sketchbook」。テレビ東京系アニメ『SKET DANCE』から生まれた3ピース・バンドらしい。
残念ながら僕はこのバンドを聴いたことはない。というか、名前さえも初めてかもしれない。しかし30~40人 . . . 本文を読む
2012年3月2日。満員のクワトロ。開演前のざわついた雰囲気。BGMには「Funkier Than a Mosquito's Tweeter」が流れている。この曲はもちろんindigoがAlicia Saldenhaとともに制作したアルバム「ROSE」の中でも使われている曲。やがて現れる4人。
今回の「INDEPENDENT release tour 2012」は間に休憩を挟んだ2セットの構成に . . . 本文を読む
ZAZ(ザーズ)の「Les passants(通行人)」「Je veux(私の欲しいもの)」を聴いていると、その声質の持つ芯の強さ、生きる力に魅了されるというのもあるのだけれど、それ以上に言語の持っている「リズム」と曲そのもののもつ「リズム」との関係というものについて考えさせられる。
フランスというとフレンチ・ポップスやシャンソンという風に考えられがちだけれど、ZAZの音楽はそういった要素を含み . . . 本文を読む
「結局のところ僕等は 与えた愛と同じ分だけの愛を
与えられることになる」そう いつかのメロディに聞いた
30才を半ばも越えると、意外に聴けるRockがないことに愕然とする。いや、もちろん好きな曲もアーティストもいっぱいいる。未だに尾崎豊の曲も好きだし佐野元春や浜省だって好きだ。でもさすがに出勤中に「盗んだバイクで走り出す~♪」と言うわけにはいかない。彼らが作った曲にシンパシーを感じていた頃より . . . 本文を読む
昨日も雨の1日ということで、何となくSIONの曲を流してみる。こうやって聴いてみると、どのあたりからかというのは不明だけれど、初期のSIONの曲と後期のSIONとでは雰囲気が大きく違っている。
例えば初期の名曲「SORRY BABY」にしろ「コンクリート・リバー」にしろ「俺の声」にしろ、それらは社会から疎外された者、社会に対する怨嗟、そうしたルサンチマンがベースにある。だからこそその歌にはたとえ . . . 本文を読む
先日、夜中に激しい雨が降っていて、その音ですっかり目が醒めてしまって、何もすることがないということもあって、「雨」といえば「SION」かなということで、iPadでYouTubeを検索。久しぶりにSIONの曲を聴く。ダメだ、泣けてくる。
SIONの曲を初めて聞いたのはテイチクからSIONがデビューする直前。ラジオか何かでインディーズシーンを特集していて、それがきっかけだから1985年くらい。OZA . . . 本文を読む
いい音楽といいお酒。この2つが揃えばそれだけで十分じゃないかと思えるんだけど、何となくまったりとかけておきたいアルバム。
flower / flexlife
以前、indigo jam unitとflexlifeのセッションは相性が悪いということを書いたことがある。それは両者がたっぷり甘く叙情的になってしまうため、互いに互いを生かさないからだ。例えば今回、indigo jam unitがリ . . . 本文を読む
9,11から10年が経った。あの衝撃的な映像。価値観が問われた日。
いろんなアーティストや作家や学者やジャーナリストがいろいろな視点であの日の想いをつづっていたなぁ、とふと思い出す。
僕の中ではこの唄が1番あの日を綴っている気がする。
時代は変わる : The Times They Are A-Changin' / 麗蘭
9月11日忘れられない日
(でも)世界がアメリカの悲しみ理解した . . . 本文を読む
近所のCafeで音楽学校の先生たちが中心となったJazzのライブがあるというので、夕食がてらのぞきに行ってみた。
Jazzというのは、Rockとは全く違う楽しみ方がある。Rockは攻撃的だったり、叙情的だったり、いろいろな表情を見せるけれど、それはどこかでアーティスト個人の感情と結びつき、それがストレートに表現される。だからこそオーディエンスの多くが熱狂し、共感する。
その一方で、どんなに攻撃 . . . 本文を読む
秦基博の歌声はどうしょうもなく心震わされてしまう。おそらく日本の男で最も素晴らしいボーカリストの1人だといってもいいだろう。でも、正直、あるイベントで彼の弾き語りを聴くまではそこまで惚れてしまう「声」とは想っていなかった。ちょっとくぐもった、いい声の持ち主、そんな程度だった。
彼の歌声を聴いていると、「声」というものについて改めて考えてしまう。で、今日は「声」の話。どちらかというと取り留めのない . . . 本文を読む
久々に日比谷野音にライブ参戦。やっぱり、夏は野外ライブがいいねぇ、ビールも飲めるし。
今日は『NOFRAMES presents「meet in the park」』ということで、TOY'S FACTORY内のレーベル「NOFRAMES」に所属する「EGO-WRAPPIN'」と「OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND」の二組が出演。もちろんお目当ては「EGO-WRAPPI . . . 本文を読む
もちろんRockやJpopも嫌いではないのだけれど、「言葉」の存在がどうにも我慢ならない時がある。僕らの中にある言葉にならない感情、体の奥底にうごめくドロドロとした塊、熱い想い、怒り、悲しみ、愛情や憎しみ、寂寥…あらゆる感情がまだ未分化のまま存在し、それはそんな陳腐な「言葉」で語られるものではない。
indigo jam unitの曲はそんな想いを「激しさ」と「叙情性」で描き出す。
Voyag . . . 本文を読む
5月2日、今日は忌野清志郎の命日。残念ながら武道館でやっていた『忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー 日本武道館 Love&Peace』には参加できなかったで、会社帰りにDAPで独り清志郎祭り。
といっても、RCのアルバムを聴いたわけでなく、清志郎の盟友・チャボこと仲井戸麗市がRCの曲を1人演じた「I STAND ALONE」。
もう長いことRCサクセション自体は活動休止になっていたわけで、そ . . . 本文を読む
斉藤和義が反原発ソング「ずっとウソだった」を含むライブをUSTREAMで中継したとのこと。その関係だろうか、3月にアップした「タイマーズから浜田省吾まで、反原発ソングを集めてみた」の記事へのアクセス数が妙に伸びている。
この「ずっとうそだった」は斉藤和義自身の「ずっと好きだった」をセルフカバー(替え歌?)したもの。今回の原発事故に対しての斉藤和義なりの答えというところだろう。
「ずっとウソだ . . . 本文を読む
音楽はきっと世界を変えられる、世界を救うことができる――BECKの佐藤和緒の姉ではなくとも、そう信じたくなることがある。「BAND AID」や「USAフォー・アフリカ」がそうかというと疑問を感じてしまうけれど、そんな夢想は音楽が好きな人なら誰もが感じたことはあるだろう。
それは今どきのアーティストたちもそうだ。かってのような大規模なイベントや団体芸は少なくなったかもしれないけれど、それぞれのアー . . . 本文を読む