ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

劇団にとって代表を交代することとは

2020年01月26日 | 演劇
先日、劇団の総会があった。総会で何をするかというと、まずは劇団の代表を選出することになる。 多くの劇団は、作家や演出家等の一つの才能、中心人物のもとに役者やスタッフが集うというような形が多いのではないかと思う。だからこそ代表が劇団の柱であり、存立条件だったりするだろう。 僕が所属する劇団では、代表をはじめとした執行部全員の任期を1年とし、毎年、選出・信任することにしている。 その制度を導入し . . . 本文を読む
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【演劇】燐光群「ゴンドラドランゴ」|変わりゆくものと取り残されるもの、あるいは劇団というもの。

2016年07月24日 | 演劇
燐光群「ゴンドララドンゴ」観劇。 昭和天皇崩御前、バブル華やかなりし頃、ゴンドラやブランコに乗って、ビルのガラス清掃をする2人。ゴンドラの転落とともに起こったのは、まさかの「転校生」的展開。2人の体と中身が入れ替わってしまう。「おれがあいつであいつがおれで」。これも80年代に対する郷愁か。蜷川に対する突っ込みやや野田秀樹に対するパロディも、80年代の転換した演劇に対する想いだろうか。 (昭 . . . 本文を読む
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【演劇】DULL-COROLED POP活動休止公演「演劇」:演劇的なるものへの問いかけ

2016年05月29日 | 演劇
DULL-COROLED POPこと、ダルカラの活動休止前公演「演劇」を鑑賞したので簡単に感想を。 演目タイトルが「演劇」という、まぁ、大胆というか、怖いもの知らずというか…並み半端な覚悟ではできない公演。主宰 谷賢一さんの気合が感じられるというもの。 ストーリーはというと、「僕たちは一人一人が人生という舞台の主役なんだ!」的な言い方もできるのだけれど、この芝居ではむしろ大事ないのは、ストーリー . . . 本文を読む
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【演劇】DULL-COLORED POP「河童」

2014年07月19日 | 演劇
演劇の魅力というのは、その「生」の空気感にある。物語の良し悪しであれば、演劇でなくても小説でも映画でもいい、役者の演技の質というだけならベストなシーンばかりを集めた映画の方が上かもしれない。しかし「生」であること、役者自身が放つパワーや観客も含めた一体感というものは、映画では味わえない絶対的な魅力がある。 と、同時にこの魅力は、意識するしないにかかわらず、観客に参加することを強要する。役者の . . . 本文を読む
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【演劇】マームとジプシー「ΛΛΛ かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと----------」

2014年06月21日 | 演劇
一言でいうなら、素敵な芝居だったな、と。うん、見てよかった。 初めてのマームとジプシー、初めての藤田貴大。岸田戯曲賞受賞作ということで、池袋まで。 開演前、せり出した舞台も、シンプルなオブジェも、白い衣装で体を伸ばす役者陣もいい雰囲気。正面には街の様子をかたどった箱庭のような世界が映し出されている。これだけでいい雰囲気。開演が待ち遠しくなる。 役者で魅せるというよりは、演出で魅せるタイプ . . . 本文を読む
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【演劇】柏で芝居をやるということ

2014年06月01日 | 演劇
かれこれ約20年ぶりに芝居の作・演出をした。30分弱のショートストーリー。 まぁ、何というか、この劇団で試してみたかったこともあったし、これまでとは違うアプローチでどこまでできるかという挑戦もあった。情宣なんかについていえば、とりたてて目新しいことをしたわけではないけれど、おざなりになっていたことを改めてしっかりとやったりもした。やろうとしていたこと全てができたわけではないし、計算通りに行ったこ . . . 本文を読む
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【演劇】「S高原から」:平田オリザが描いた現代版「風立ちぬ」

2014年03月21日 | 演劇
初の「こまばアゴラ劇場」。青年団若手公演+こまばアゴラ演劇学校“無隣館”修了公演「S高原から」を観劇。 青年団若手公演+こまばアゴラ演劇学校“無隣館”修了公演『S高原から』 作・演出:平田オリザ 日程:2014年3月6日(木)- 3月23日(日) 25ステージ 場所:こまばアゴラ劇場 昨年の宮崎駿映画もあって一気にメジャーになった堀辰夫の「風立ちぬ」。この小説をモチーフに、高原のサナ . . . 本文を読む
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【演劇】DULL-COLORED POP「アクアリウム」:谷賢一が語るサカキバラ世代の世代論

2013年12月22日 | 演劇
僕らがまだ中学や高校だったころ、僕らの世代がもっとも共感した音楽は「尾崎豊」や「ブルーハーツ」だった。 僕が僕であるために勝ち続けなきゃならない 正しいものは何なのか それがこの胸にわかるまで 僕は街にのまれて 少し心許しながら この冷たい街の風に歌い続けてる      -「僕が僕であるために」尾崎豊- 栄光に向かって走るあの列車に乗って行こう。 はだしのままで飛び出してあの列車に乗って . . . 本文を読む
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【演劇】青年団「もう風も吹かない」:平田オリザが託した希望の在りかた

2013年11月16日 | 演劇
そういえば、ちゃんと作・演出 平田オリザの青年団の芝居を見るのは初めてなのだ。 相変わらず、仕事との兼ね合いから、ギリギリの入場になった割に前方の割といい席が空いている。隣に座っているカップルは「もっと後ろの方が見えるね」などと話していたけれど、やっぱり芝居の空気感を感じ取るなら前の方がいい。 青年団第71回公演『もう風も吹かない』 作・演出:平田オリザ 日時:2013年11月7日(木)-1 . . . 本文を読む
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【演劇】アマヤドリ「うれしい悲鳴」:広田淳一が描いた「モダンタイムス」的世界

2013年10月30日 | 演劇
広田淳一主宰の劇団「ひょっとこ乱舞」改め「アマヤドリ」を初観劇。「ひっとこ乱舞」が2001年旗揚げとのことで、その頃、関西にいたこともあって正直、馴染みがない。DULL-COLORED POPの今回も百花亜希が出ているということと、チラシのデザインが気に入ったので観に行くことに。いやー、面白かった。 『うれしい悲鳴』/『太陽とサヨナラ』 期間:2013/10/23(水) ~ 2013/11/ . . . 本文を読む
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朗読劇「ひなた便り」にみる「朗読」「朗読劇」「演劇」の違い

2013年09月08日 | 演劇
ひなたなほこさん主催の朗読劇「ひなた便り」を観劇。プログラムの内容としては、夏目漱石原作の「夢十夜」より「第一夜」「第三夜」、北坂昌人原作の「ハンバーガー」、坂木司氏の「物件案内」の四作品。 舞台は狭い空間をうまくまとめており、壁からかけられた白い布がある時は舞台装置として、ある時はメンバーを隠す装置として活躍する。メンバーの衣装も決して飾ったものではないけれど、ナチュラルな感じに統一されている . . . 本文を読む
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【演劇】DULL-COLORED POP 番外公演 『プルーフ/証明』

2013年05月26日 | 演劇
谷賢一氏率いる DULL-COLORED POP 番外公演 『プルーフ/証明』(谷賢一Ver)を観劇。 DULL-COLORED POP 番外公演 『プルーフ/証明』 【前半日程】  演出:谷賢一(DULL-COLORED POP)  出演:百花亜希、東谷英人(以上、DULL-COLORED POP)、境 宏子、中田顕史郎 【後半日程】  演出:元田暁子(DULL-COLORED POP)   . . . 本文を読む
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役者の側からみた芝居を創るためのアプローチ

2013年04月22日 | 演劇
半年振りの公演を終えたということで、改めて役者の側からみた芝居を作るということを考えてみる。 芝居というものには、多くの場合、セリフというものが存在する。いくら演劇が劇空間を使った総合芸術だ、肉体によって表現されるものだと言ったところで、多くの芝居はセリフによって成り立っている。極端に言えば、朗読劇でもいいんじゃない?ってくらいセリフの流れで全てを表現するような芝居もある。 とはいえ「役者」が . . . 本文を読む
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自分の中の反省点を整理する、あるいはキムラ緑子の凄さについて

2012年09月21日 | 演劇
改めて役者として参加した「かしわ演劇祭」。「かしげき(かしわ演劇祭)」自体の雑感は先日書いたけれど、個人的な反省点をまとめておきたいと思う。そういう意味ではこの記事は個人的な備忘録だ。と、同時に、それは役者というものの可能性についての考察でもある。 今回、僕が参加した芝居は、どこにでもありそうな日常的な風景の断片。無口で独善的な父親とその父親に気を使う母親、そうした父の態度に苛立ちを隠せない弟と . . . 本文を読む
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かしわ演劇祭2012雑感

2012年09月19日 | 演劇
演劇不毛の地「かしわ」。その柏で2012年9月15日~17日の3日間で「かしわ演劇祭」が行われた。 昨年度は観客として参加した「かしげき」。2回目の今回は演者として参加。昨年は(ある意味、今でも)柏は演劇不毛の地だと思っていたのだけれど、こうして参加してみると、「芝居」をやりたいって人がこんなにいたのかと驚いてしまう。 今年は11団体12作品が参加。その中には今回のために結成されたユニッ . . . 本文を読む
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