Opera! Opera! Opera!

音楽知識ゼロ、しかし、メトロポリタン・オペラを心から愛する人間の、
独断と偏見によるNYオペラ感想日記。

激動のトリスタン。そして、椿姫での大喝采デビュー!

2008-03-16 | お知らせ・その他
久しぶりにオペラ警察から仕入れた情報を二つ。

① ベン・ヘップナーが体調不良によりランの前半の公演をキャンセル、
その交代劇にゆれる『トリスタンとイゾルデ』についてはすでに数日前に記事をあげたとおりですが、
3/14(金)の公演では、なんとニ幕の途中でイゾルデ役のデボラ・ヴォイトまでがダウン。
(公表されている理由は腹痛。メトのカフェテリアで変なものを食べたか?!)
歌の途中でいきなり舞台から立ち去り、オケの演奏もそこでストップ。
カバーに入っていたジャニス・ベアードが10分ほどして代役に入り、
何とか公演は最後まで行われた模様ですが、
とうとうこれで、トリスタンもイゾルデも両方激動になってしまいました。。。
さあ、土曜日(3/22)のライブ・イン・HDはどうなってしまうのか???
(AP通信からも関連記事が出ています。リンクはこちら。)

② 3/15の『ピーター・グライムズ』のマチネ公演後、夜の『椿姫』を見ようか見まいか迷い、
結局、ヴィオレッタのルース・アン・スウェンソンも、アルフレードのヨナス・カウフマンも、
そしてジェルモン父のドウェイン・クロフトもそれぞれの役で聴いたことがあるし、
ま、今日はいいか、とマチネの公演後、家で愛犬と戯れていた私に脳天直下の出来事が。
その夜の公演途中(一幕の後のインターミッション)で、
オペラ警察から通報が入り、なんと、風邪でダウンしたルース・アン・スウェンソンに代わり、
ヴィオレッタ役を歌っている歌手が、観客から大歓声を浴びているというのである!
”すごい歌手だから今からでもいい、見に来なさい”と言われたが、
ボックス・オフィスはもう閉まっているし、そんなに素晴らしい公演なら誰も途中で席を立たないだろう、
ということで泣く泣くあきらめたが、悔しい~~~!!!
さて、この3/15の『椿姫』がメト・デビューとなったこの歌手、エルモネラ・ヤホ Ermonela Jahoといいます。
頭の写真が彼女ですが、写真で見る限り、綺麗な方ですね。
アルバニア出身だそうです。
オペラ警察によれば、”彼女はこれで大きくキャリアがスタートするかもしれません。”
ぎゃーっっ!言わないでくれ~!そんな世紀のメト・デビューを見逃したかと思うと、
絨毯の毛をむしりとりたくなるくらい、悔しいではないか!!!!