M・M日記~心理カウンセラーのつぶやき

アドレリアンの日常と、時どき心のお話
何があっても ちょっと一呼吸おいて違う見方をしてみたら…
人生楽しくなるかも♪

その怒りは必要か?

2016-02-29 01:17:17 | こころ全般
以前アドラー心理学の講座を受けた友人と
おしゃべりしていて
こんな話を聴きました

先日、自分が普段使っていないお店の
レンタル会員カードを
ご主人に貸してあげたところ、
そのカードで借りたものを
うっかり返却し忘れていたため
自分に電話連絡が来たうえ
ペナルティーで一時利用停止のようなことになったとか。。。

彼女は、
「なんで私が謝らなきゃならないのよっ!」
と怒りに駆られ、
ちょうど外出していた夫に
何と言ってやろうかと考えたそうです。

そのとき、ふと
鉄則である「課題の分離」を思い出した彼女は、
「このことで私が今後困るわけじゃないなぁ
私はもうその店は使わないし。」

そう思いなおすと
冷静になってきて

帰宅したご主人に
淡々と出来事を話し、

「代わりに私が謝っておきましたが?」
と冗談めかして言えたそうです

ご主人は素直に
すまなかったねと言ってくれたので、
思いのほか穏やかな雰囲気を味わったことに
当初は戦いを挑むことになるかと
想像していた彼女自身も
ちょっとホッとしたとのこと…

無駄に怒りのエネルギーを使わずに済んだわけです

しかも、
「夫の謝罪の声を聞きたい」
という「怒りの目的」が
怒りを使わずにちゃんと達成されました


夫婦や親子など
近しい関係だと
つい遠慮なく感情的になってしまいがち…

こんなふうに
ちょっと一呼吸おいて
冷静に対応するには
訓練が必要ですね

「ご主人が外出中で良かったね」
と話して二人で笑いました♪♪