M・M日記~心理カウンセラーのつぶやき

アドレリアンの日常と、時どき心のお話
何があっても ちょっと一呼吸おいて違う見方をしてみたら…
人生楽しくなるかも♪

「ソーシャルワーク実習」終わる。

2015-06-20 22:52:52 | 福祉
知的障害者の支援事業所における
6週間にわたる実習が無事終了しました。

最終日の昨日は、
初日と同様に、大勢の利用者さんの前で挨拶し、
帰りも名残惜しくて
なかなか帰路につけませんでした。

たくさんの利用者の皆さんに
名前を覚えてもらったこと
それがこんなに嬉しく感じるとは思いませんでした。

人により様々な障害のパターンがあり、
コミュニケーション面でたいへんなのですが、
わざと困らせようと意図してやっているわけではないのです。

見た目ひげ跡の濃いお腹ぽんぽこな中年男性も
ワーワー叫んでいる女性も、
自分の世界に入り込み電車の車掌さんのような口調で
ずっとひとりで喋っている男子も、
いつもニコニコ笑っているダウン症の人たちも、
それから、食堂でお昼ご飯を頂いていると
肩越しにひょいと顔をだし
新聞の漢字の読み方を繰り返し聞いてくる男性も…、
どんな利用者さんも、
理解が深まれば
みんな純粋でなんだか可愛いんです。。。

自分の名前を呼ばれると、
わぁ~覚えてくれたんだ~と、
赤ちゃんに初めて
「ママ♪」と言ってもらった時のような
幸せな気持ちになります。

昨日も、
たどたどしい口調で
「終わり。かねださん、今日で、終わり。」とか
「かねださん、もう来ないの~?さびしいねー。」
なんて言ってくれちゃうんですもの。

涙ちょちょぎれそうで・・・実際じわじわ来てました。


最後に実習した就労移行支援のパートは
障害があっても
社会に出て通用するよう
清掃作業や食堂の厨房での作業ができるようになるため
毎日、ピリピリした空気の中で
訓練しています。

訓練中は私語も慎まなければならず、
日々を楽しく過ごす「生活介護」のパートとは
質を異にします。

在籍する利用者の障害の程度は軽度でも
さまざまに違った特徴をもち、
支援員もそれに合わせ工夫をしながら
本当に辛抱強く「指導」しています。

その中の、
私の息子と同年代の自閉症の男の子が、
いつもならさっさと帰宅するのに
昨日はなんだか
玄関ホールでじっと横を向いて立っていて、
職員さんも「どうしたのかな」と見ていたのですが
私が他の人と話し終わって
彼を見つけ、近づくと、
いつものように耳を押さえながらも(自閉症の方に多いしぐさ)
私の目をちゃんと見て
「さ、さようならっ!」
と言ってくれました!

私は嬉しくて最後の握手をしたかったのですが、
ひょっとしたら身体に触れられるのが苦手かも…と思い、
「トレーニング、がんばってね。
就職できるように応援してるからね。」
とだけ言って手を振りました・・・。

「百聞は一見にしかず」です。
実習というのは
現場を肌で感じることのできる、
とても有難いものです。

机の上で勉強しているだけでは
イメージだけの思い込みの世界から抜けられません。
実際の職場での体験は
ほんとうに多くの学びや気づきを与えてくれました。

この実習体験は
これからの私の人生にとって
かけがえのない宝となることでしょう♪




 

 体力づくりのトレーニングで
 隣駅の緑豊かな公園までウォーキングしました。
 菖蒲やアヤメの花が清楚に立ち並んでいました♪


この記事についてブログを書く
« 燃ゆる空 | トップ | 理解できれば怖くない。 »
最新の画像もっと見る

福祉」カテゴリの最新記事