M・M日記~心理カウンセラーのつぶやき

アドレリアンの日常と、時どき心のお話
何があっても ちょっと一呼吸おいて違う見方をしてみたら…
人生楽しくなるかも♪

手に入れるためには…。

2008-03-17 23:37:00 | 育児・こども
高校一年生の息子がいつにも増してヘロヘロになって帰ってきました。

今日は、卒業式のあと、ラグビー部のOB戦があり、
引退した3年生や卒業したOBを相手に試合をやったのだそうです。

朝から「今日は恐ろしい試合になるだろうなあ、生きて帰れるかなあ」と
ぶつぶつ言っていましたが、帰宅したその顔には、
目の淵を切って血が固まった跡が…。

やはり、コテンパンにやられたようで、
何対何だったのか聞いてもよくわからないという返事。
目の傷もいつ切ったかわからないそうです。
夕食後はグロッキーで寝てしまいました。


昨年の春、息子がラグビー部に入部すると聞いて、どれだけ驚いたことでしょう!

息子は幼稚園の時から、運動会でビリ争いをするグループにおりました。
「よーい、ドン!」で勢いよく飛び出しても、自分の前に誰もいないと、
不安になって周りをキョロキョロし、両サイドから抜かれて、安心したようにまた、走り出すのでした。

その「てけてけ走り」が何ともかわいくて、やれもっと頑張れとかいう気もなく、運動会といえば、家族みんなでお弁当を食べるピクニック気分でした。

そんな息子も、中学でバスケット部に所属しましたが、
それほど強いチームでもなかったので、基礎体力をつけた程度でした。

ですから、ラグビーを始めると聞いて、
そのか細い体格では絶対に怪我するだろうし、続くわけない、押し潰されて再起不能になる!とそれは、心配しないわけにいきませんでした。

息子関係のママ友は、「よく入部したね。でも頼もしいじゃん!」とか、
「そのうち慣れるよ、傷にも。」とか他人事です。

息子に、「ケガをするぞ」というと本当にしてしまうかもしれないので、
遠まわしに「いつでも辞めていい、後になるほど辞めにくくなるよ」
みたいなことを何気ない感じで言いましたが、

「親が辞めさせたところで、家でその分、勉強するわけもなく、
ゴロゴロするかパソコンにはまるかだろう。
その時になってまた、イライラするのもいやだな。」と思い、
心の中にハラハラを隠して、黙って見ておりましたところ、
何と早くも一年が過ぎようとしています。

最初のころ、肉離れを2回もおこし、学校まで車で送り迎えをした時期もありました。
シップ薬や絆創膏と常にお友達、もちろん、弱音もいっぱい吐いていました。

一年経とうとしている今、大きな収穫は、たくましい筋肉質の体です。

一年後にこんなにムキムキした体の息子がそばにいるなんて
想像もできませんでしたが、苦しいトレーニングと引きかえに
手に入れたものであり、やっぱり頑張ってくれてよかったなあと、思うのです。

息子にとっても、部活の仲間たちが、大切な存在になってきているようで、
それも大きな収穫です。

リスクを負わなければ手に入れられないものがあることを、
ひしと「実感」している母なのです。
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