M・M日記~心理カウンセラーのつぶやき

アドレリアンの日常と、時どき心のお話
何があっても ちょっと一呼吸おいて違う見方をしてみたら…
人生楽しくなるかも♪

「子の心、親知らず・・・」

2015-08-31 20:30:40 | 育児・こども
金曜日の夜に、
独り暮らしの息子からめずらしく電話が。
いつもは遅くまで残業しているのに
それは遅くもない時間でしたので、
「何かあった」と直感しました。

聞けば
身体がゾクゾクして節々が痛み、
残業もそこそこに帰宅したというのです。

それは高熱が出る兆候だから
水分とってさっさと寝てしまうがよい!と
言いたいところなのですが、

なにせ独り暮らしを始めてから
初めての体調不良・・・・。
(ありがたいことに
実家で暮らしていた時も
数年来、大きく体調を崩したことがなくて
経験値も低し!)

楽観的に考えていて
風邪薬も常備してないし、
そういう非常時の段取りも
たぶん分からないでしょう。
だから、いろいろと
手を貸してあげたくなってしまいます。

でも一方では、
もう大人なんだし
これも経験だから…と
親としては
ひとりで乗り切ってもらおう
と思うわけです。

でも息子のことだから
助言の一つもしなければ、
何も考えずに眠って
朝になってぐったりして
朝食べるものもなくて
でも買いに出る元気もなくて・・。
~なんていう状況になるだろうなぁ~
…と思うわけです。

いやいや、
「ああ、昨日のうちに買っておけば良かった」という
その辛い経験が強く記憶されて、
後できっと生きてくる、
親にお任せで助けてもらって
何なく元気になっちゃったら、
次に倒れたときに
自分で考えられなくなる。
だからなるべく黙って遠くから心配していよう。
…とも思うわけです。


で、結局、
とりあえず初めの一歩だけは
助言しようと思い、

「段取り考えて、
動けるうちにポカリとか
朝食は買っておいた方がいいかもね」
と伝えました。

はなから助けてほしかったわけではなく
念のため連絡しておこうと思った程度だったようですが…。

予兆を抱えた息子は弱い声でひと言、
「ああ。」といって
深夜に買い物に行ったようでした。


土曜日の朝、
熱は39.4℃とメールあり。

予想していたけど
やっぱりこの熱は辛そう…。
月曜日の出勤も難しいかもしれないなぁ…。

朝って、わりと熱が治まってますからね~
夜はもっと上がってくると予想されます。

ありがたいことに、
今はネットでなんでもすぐに調べられます。

近くの病院を検索して
土曜日にも診療している病院に予約を入れて受診し、
解熱剤を手に入れたそうです。

帰りに夜の弁当と
2リットルのポカリなどを2本買って帰り
(しんどかったろうなぁ)
帰宅して再度熱を測ったら
39.9℃だったそうです・・・。

息子は「来なくていい」というのですが、

ますます私の葛藤が大きくなりました(笑)

思いのほか熱が高いなぁ。
ちょっと遠いけど行こうかしら。
行こうと思えばすぐにも出られるわけだし。
はずせない用事があるわけじゃなし…。

このまま夜中に悪化したら…?
え?まさか救急車よぶことになったり?
と、やたら悪い妄想がはじまりました。。。。

これは、超心配性の私の母から
刷り込まれたもので
悪く悪く想像してしまう思考回路。
最悪の事態まで考えておかないと
落ち着かないのです。


自分自身のことについては
心理を勉強したことで矯正でき、
今ではその傾向もなくなったのですが、
こと我が子のこととなると
昔の悪い癖が出てきてしまうのです。

いざというときのために
そばに行っててあげたほうが
いいかも…。

夫はといえば
私の母とは正反対のタイプなので、
チラっと「どうしようかな」と
言った瞬間に苦笑して、
「必要ないよ。死ぬわけじゃなし」

もし母にお伺いを立てれば
「行けるのに行かないなんて
なんて親なの?
すぐに飛んでいきなさい!」
とオロオロ声になるにきまってます。

身近なふたりが、
こうも両極端だから
ますます迷ってしまうのよねぇ…。

でもこれは、
「親のあり方」の問題ではなくて
私が自分の認知の癖にどう向き合うか
という問題なのです。

子ども自身が来なくていいと言っている
だから、行けば子どもの力を信頼していないことになる。
だから「本当に辛い時にはすぐ言ってね」
とだけ言っておけばいい…。
…と頭では分かっているのです。

なのにどうして心が揺れるのか?

それくらい、
40年近く「当たり前」に使ってきた考え方から
ピシッと抜けることは難しいのです~。
親心(母性)が絡むと更にね。
何かのきっかけで
「昔の思考の癖」の流れに
足を踏み入れてしまうと
ずるずる引きずられます。

だからちょっと気持ちを切り替えて
そのあと、
私の不安や恐れはどこまで現実的なものなのか?
などと冷静に考え直してみて

結局、様子を見ることにしました。
(やれやれ、ようやくここまで来ました)


さてその結果、
どうなったでしょうか?

日曜の朝、
37.9℃、水のような下痢。

昼過ぎには37℃を下回り、

からだがラクになった息子は、
午後からなんと休日出勤し、
金曜日に残った業務をこなし。
(夫は「アホだなあ」と、また苦笑)

そのあと、なんと、
漫画喫茶に2時間ほど。
(はぁ?でしょ?)

まったく「親の心、子知らず」
とはこのことです~。

「どゆこと?」と聞くと

「漫画喫茶は、
落ち着いてゆったりできる
病み上がりのからだにやさしい施設だからね」

…息子の思考回路が
いまだによく把握できない私なのでした…。

子の心 親知らず。。。(?)




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