M・M日記~心理カウンセラーのつぶやき

アドレリアンの日常と、時どき心のお話
何があっても ちょっと一呼吸おいて違う見方をしてみたら…
人生楽しくなるかも♪

警察署に行って予期せず初詣

2016-01-08 22:33:44 | 暮らし
台湾国籍の友人が
パスポートを紛失してしまい、
再発行のために
「台北駐日経済文化代表処」なる場所へ
行かなければならないというので、
書類の記入などに不安のある彼女に同行しました。

その「タイペイなんとか…」というのは、
つまり大使館のようなものです。

持参する必要書類は何かを確認しようと
彼女が何度電話しても
留守電になっており
「とりあえずメールしてくれ」的な
メッセージが流れてくるそうです。

パスポートを紛失した人のなかには
日本に旅行に来ているかたが多いわけで
一刻を争うはずなのに
電話がいつも留守電というのは
どううことだろうと、
不信感を抱く彼女に付き添って、
白金台まで行きました。

「ここはセレブなマダムがたくさんいる街なのよ~。」
といいながら駅前の通りを眺めると
そこにはシルバーの大きな「ドンキホーテ」の文字が光っており
「ほーら、ここはドンキすら高級よ♪」
などとふたりで笑いました。

「台北なんとか…」に到着すると、
そこは、空港で入出国手続きをするときに並ぶような雰囲気の、
ガラス張りの窓口が並ぶ
こじんまりとしたオフィスでした。

窓口の職員のかたは
大きなお腹をかかえ頭髪もかなり寂しくなった
ちょっと強面のおじさんでした。

ですが、中国人独特の日本語で
思いのほか丁寧に(失礼!)手続きについて教えてくれて、
彼女が盗難・紛失届を警察署に出していないと知ると
まずどこでもいいから警察署に行くようにといい、
「ここから近い高輪警察署なら、
事情もすぐわかってくれているから早く終わるだろうから」
といってバス停の場所が載った地図のコピーをくれました。

私たちはその足ですぐ高輪警察署まで行き、
そこでも窓口の警察署員が
日本語が上手だねぇ~とか
中華料理の話など
世間話を交えながら
親切に書類の記入方法を教えてくれて
書類を小一時間で発行してくれました。

そうしてまた「台北~~」にとんぼ返りして、
再発行の申し込みを済ませることが出来たのです。

館内で急いで撮った写真は
規定を満たしていなくて
撮り直しになってしまったのですが、
職員の方は最後まで親身になって
申請手続きを取ってくれました。

彼女は、みんなの優しさに,
終始感動していました。

そして、いちいち丁寧に
「ご親切にありがとうございました」
と頭を下げていました。

先方は仕事だからやっている事とはいえ、
そんな風に感謝されれば嬉しいだろうなぁと
微笑ましく後姿を見ていました。

彼女にしてみれば、
貴重な有給をとって来たわけですが
たぶん今日は、再発行に必要な書類がわかるだけで
それで一日が終わるだろうと覚悟していたのです。

焦っておろおろして、話も半分しかわからず
相手もイライラして対応するのだろう
というイメージをしていたのでした。

ところが予想外の手厚い対応!
彼女はほんとうに涙ぐんでいました。

一日で手続きが終わり
休みにくい職場にいる彼女は
有給をもう一度取らなくても済むと
安堵していました。

そして私にもしみじみと
感謝の言葉をくれました…。


そうそう、
高輪警察署の前で、
バスを降りると、
目の前に大きな寺院が!


 


  「高野山東京別院」 です。


必ず歴史の教科書に出てくる
あの和歌山県高野山の
真言宗の総本山「金剛峯寺」の別院が
こんなところにあるなんて知りませんでした。

恥ずかしながら
宗教オンチ、日本史オンチの私。。。

学生時代、私にとって日本史というのは
ただの暗記モノでしかなく、
「真言宗は空海、天台宗は最澄」
…あたまをとって、「しんくう(真空)とてんさい(天才)」
なぁんて、ただ暗記したものです(笑)


紛失届を無事発行してもらった私たちは
そのまま隣のこの寺院で
お参りをして白金台に戻りました。


今年は地元の神社での初詣を
済ませていなかったのですが
思わぬところで初詣をすることができました!



 



 



 


  遍照殿の中には、お大師さま((遍照金剛)像が
   (この画像はお借りしました)