M・M日記~心理カウンセラーのつぶやき

アドレリアンの日常と、時どき心のお話
何があっても ちょっと一呼吸おいて違う見方をしてみたら…
人生楽しくなるかも♪

最期を迎えたお魚

2011-11-03 00:43:43 | 暮らし
アフリカンランプアイという淡水魚を飼っています。
飼育しているのは夫ですが。

そのうち一匹が
瀕死状態で水中でのたうっているのを
娘が発見しました。

「なんか泳ぎ方変じゃない?」

近づいてよく見ると、半透明の身体の
お腹の内臓部分がやけに膨らんでいて、
浮き袋の調節ができないのか、
病気なのかわかりませんが、
横になったり逆さになったりしています。

ひょっとして、お腹に卵を抱えていて
それを狙われた?

魚自身は本当はどうなのかわかりませんが
苦しみもがいているようにしか見えません…。

いつも世話をしている夫は
冷静に「もうだめだな。」
といったまま、
気にもとめない様子…。

どうしようもないのかもしれませんが、
やはり、だんだん弱っていくのを
ただ見ているしかないのは辛いですね。

いつもは「うん、泳いでるな。」
くらいにしか気にしていないくせにね…。
こんな時ばっかりね…。


子供のころ、
飼っていた金魚が病気で弱って
腹を上にしていると、
父がよく、ヨードチンキをたらした
水の中に移して経過観察をしていたことを
思い出しました。

元気になるのもいれば、
そのまま死んでいくのもいました。

それから、
やはり子供のころ飼っていたセキセイインコが
たいへん頭のいいインコで、
よく籠から出して遊んでいたのですが、
ある日アクシデントで下敷きになり
その事故がもとで死んでしまったことを
思い出しました。

家族みんなが
このインコに「遊んでもらって」いて、
非常に愛されていたインコだけに、
その事故から死の瞬間を迎えるまでの
数日がほんとうに辛いものでした。

インコはじっとうずくまって
苦しみに耐えて回復を
待っているかのようでしたが、
エサも食べられないまま
やがて痙攣を起こし、
父の掌のうえでクルクルと回りだしました。
身体が勝手に回ってしまうようでした。
片羽をバサつかせて
回転を止めようとしている様子が
悲惨でした…。

私と弟は泣きながら父に訴えました。
「お父さん、何とかして!」
「苦しそう、見てられない!どうしようもないの!?」

父は、
「どうしようもないんだよ…。」
と言って、優しく両手で包み込んであげるしか
すべがありませんでした。

子供ながらに
早く楽にしてあげてほしいと
安楽死を思い浮かべたことを覚えています。

そんなやり取りをした父も、
すでに他界しました…。


「死」はすべての生き物に訪れるものですし、

時の流れとともに
命は次の世代へ、
そしてまた、その次の世代へと
バトンを渡していくのですから、

それにスピリチュアリティでいえば
「死は終わりではない」わけですから、

なにも悲しがることはないのでしょうけれど…。


それを見届ける者の辛さと寂しさを
久しぶりに思い起こしています。