年々歳々 ささやかな日常

「年々歳々 花相似たり 歳々年々 人同じからず」
日常の身辺些事を画像とともに

散華(さんげ) 華(花)と散る

2009-07-01 | Weblog
散った蓮の花びらから連想するのは「ちりれんげ(散り蓮華)」
(中華料理によく使う、あのスプーン)ですけど・・・


(2009/6/30 上尾市の原市沼)

今年の私は「散華(さんげ)」という言葉を覚えたんです。
施餓鬼法要で、お坊さんが説明してくださったから。(法会で)
『ハスの花びらをかたどった紙をまきちらすこと』なんですって。
“花さかじいさん”が大勢現れたみたいでしたョ。

そして、もう一つの意味が(広辞苑では誤用と書いてありますが)
『花と散ること〔戦死を美化した表現〕』なんですってね。
この場合、華は花にたとえるならば、桜  でしょうね。

たまたま先週、友人が1冊の本を送ってくれました。
表紙のセピア色の写真の花嫁は、彼女(著者)にそっくり。
そしてまた(年賀状の写真でしか見たことないけど)彼女の娘さんにもそっくり。
彼女の母上(90歳でご健在)の結婚式の写真でした。
 
      

フィクションものではありますが、彼女のお母様は・・・(以下引用)
「数ヵ月後に出征する人に嫁いだ。親が決めた結婚で、自分の意思ではなかった。・・・籍は入れなかった。帰ってくれば正式に婚家に入って籍を入れるが、帰ってこなければご縁は自然消滅となる。戸籍上は何の痕跡も残らない。・・・その方は戦争に行き帰ってこなかった。戦死の公報も(待っている間には)なかった。母は十年間待ち、その後私の父と結婚した。」(プロローグより引用終わり)

戦争世代の方たちの思いを、せめて自分の親からは、もっと聞いておくべきだったかな・・・と後悔の念もわいてきます。彼女は親孝行だヮ。 


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2 コメント

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悲しい (雪うさぎ)
2009-07-02 13:09:22
「三ヵ月の花嫁」悲しいお話ですね。
十年も待ち続けたなんて、一途な心に泣かされます。
こういったお話は、数え切れない程、戦争時代にあったと思われます。
我が夫の母は、戦争未亡人です。
夫が、母親のお腹に入っている時、出征して帰らぬ人となりました。
子供三人抱え、どん底の生活を経験したそうです。
義母から聞かされました。
つくづく平和な時代に生まれた事を感謝します。
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Unknown (抹茶大福)
2009-07-05 00:14:15
雪うさぎさん

お義母さまも、苦労なさったのですね。
戦争の悲惨さを忘れないように伝えなくては・・・と思います。
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