MA by So Shi Te 

南青山のインテリアショップ MA by So Shi Te のブログです!
毎日の出来事を綴らせていただきます。

日本製は凄い

2016-06-29 18:12:02 | 日本
今日はちょっと脱線して小話でも。
 
最近色々と思うことがありましてね。
 世の中利己的な人間が増えてきているなぁって思うわけです。
 前にもチラッとそんな話はしましたけれどね。

勿論企業も従業員を養わなければならないので必死で利益を出そうと努力をしているわけですが、
 長い目で見ると自らの手で首を絞めている行為に他ならないとも取れるわけです。

従業員を養わなければならないと言えば聞こえがまだよいですが、
 経営者の利益優先だったりするから尚更たちが悪い。

毎日お店があるので、
 なかなか店舗備品の買い物に出かけることができません。

そこで24時間営業の100円ショップに寄ることもあるわけです。
 ガムテープやセロテープみたいな使ってもすぐに捨てられるような運命の物は
 そう変わらないだろうという考えもありましたし。

ところがですよ、
 100円ショップで買える外国製のガムテープは著しく粘着力が劣ることが分かりました。
 たまたまその1巻だけが不運にも粘着力が弱かったわけではなく、
  何度買っても同じ結果。

セロテープも同じ。
 日本製のセロテープは少々お値段もしますしね。
 でも100円ショップのようなところで売っているセロテープは悲惨なほど粘着力が弱い。



先日近所のオリンピックに買い物へ行く用事があったので、
 日本製のガムテープも一緒に買いました。
 やはり日本製は高いです。中国製の約1.5倍。
 1.5倍と言っても100円が150円になった程度です。 
  そもそも単価が安いですからね。

粘着力が全く違います。
 流石日本製。荷造りの際の手間が減りましたよ。
 
セロテープも同じ。
 日本製のセロテープは断然品質が良い。
 数十円の違いなら迷うことなく日本製を選ぶことをお勧めする。

勿論 100円ショップで買うもの全てが粗悪なものでもなければ、
 中には日本製もありますし、ちゃんと選んで買えばよいお買い物ができます。

また外国製が粗悪とも一概に言えず、
 安く作ろうとコストダウンを強いた代償だとも言えます。

昔のTシャツは長持ちしたけれど、
 最近の安いシャツは直ぐに駄目になる。

結論から言うとコストダウンからは良いものは生まれない。

でも企業が安い物を作ろうとするのは、
 利益を上げようという企業の思惑もあるけれど、
  消費者が安い物を好むという傾向があるためでもある。
  なので消費をするという行動は今後世の中がどのようになるかを左右する重要な行為でもある。

また粗悪な安い物を売ると
 世の中に少なからず悪い影響を与えることを覚えておきたい。
 粗悪な物を作る業者だけでなく、それを販売する者も罪であるということ。
 
消費者は気が付いているか気が付いていないかは別として
 不当に安いなものにお金を出して消費していることがある。

そしてその不当な物の為にまともな商品を作っている企業が廃業へと追いやられることもある。
 
世の中の不条理はあちこちにあり、
 我々消費者が知ろうとしないと分からないことも多い。

一見日本製に見えて、
 全く日本製ではない物も世の中には多い。

ネット上で色々と調べ物をしていると、
 日本製では考えられないほど安いわっぱの弁当箱や
  漆のお椀、木工製品などが蔓延っている。
  
産地を語らなければならないという法律も無いわけで、
 あたかも日本製であるようなふりをしていれば産地を語らない限り詐欺にもならないので何ら問題は無い。

まぁコーティング剤は外国製であったりするので、
 全てを純国産で揃えるのも大変な訳でどこからが日本製で、
 どこまでが外国製と言えるのかは難しい。

例えば漆器のお椀。
 1000円台で買えるのは外国産、
 もしくは木地が外国産で塗だけ日本。
 もしくは木地は木質と呼ばれるもので樹脂と木粉を混ぜたもので成形品。
 木地から国産で漆器のお椀は異例な事項が無い限り1000円台はありえない。

弊店で販売させていただいているお椀は
 木地から塗りまで日本で3000円台。
 これはかなり頑張った価格だと思うし、
   これ以上安くするのは生産者に支障が出てくる。

最近発見した竹製のコップや食器の製作所。
 表向きは日本製として販売しているけれど、よく見ると荒削りまで外国で、
 仕上げだけが日本。

材料が外国産というのはある程度までは仕方がないこと。
 でも加工の殆どを外国で行い、
 最後のちょっと手を加えるところだけを日本でやり日本製と呼ぶのは詐欺に近い。

価格は勿論国産木材を使って全ての工程を日本で行ったメーカーより安い。

安く作ろうとする企業努力は勿論必要だけれど、
 不当に安い商品は真面目に国産にこだわって作っている方々を窮地に陥れ、
 破滅させてしまう恐ろしい利己的な行為。

言い換えれば 少人数の自分達だけが甘い蜜を吸って、
 多くの他の生産者を苦しめる身勝手な行為になりかねない。
  
物には適正価格があり、
 その適正価格を理解していないとそのトリックにも気が付かず
 それらの企業の餌食となる。

私のお店は日本製にこだわっています。
 ただ流行っているからこの業態になっているのではなく、
 この日本を守るには日本製を消費する必要があるという想いからで、
  綺麗ごとでもなければ、純粋にそのように感じているから。

日本のモノ作りを支えることは日本の雇用を支え、
 日本の地域経済を支え、日本全体の経済も支える重要なこと。

消費をするという行為は実は次世代の子供たちにも影響を及ぼす重要な行為。
 粗悪、粗悪でないに限らず外国製を買うならば、少しでも良い日本製を買おうと心がけるだけでも次世代に生きる子供たちへの贈り物になることでしょう。

あっ、ガムテープみたいなものでも日本製は凄いですね、という小話のつもりがついつい熱い語りになってしまいました^^;
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