MA by So Shi Te 

南青山のインテリアショップ MA by So Shi Te のブログです!
毎日の出来事を綴らせていただきます。

日本とMA

2012-05-25 16:14:14 | 日本
昨日は六本木ヒルズに品物を歩いて届けて、
 そして歩きたい気分だったのでそのまま溜池山王まで歩きました。

久々に歩く夜の東京、
 飲食店も多くなかなか楽しい散歩道でした。

散歩をしていると色々なことを考えることができます。
 昨日お店に寄ってくださった通りすがりの年配の女性の軍団。
 結局何も買わずに出て行かれ、
  それはそれで良いんですけれど、
  「外国人の土産にいいわね」
   って話しながら出て行かれた。

この言葉良く言われるんです。
 私のお店に対してどんな意見を持とうとその方の勝手。
 気にいってくださる方は1時間でもお店で品定めをしてくだされば、
  嫌いな方は中にも入らず、
  入っても直ぐに出て行かれます。

お店なんてそれでいいんです。
 結局はお客様が好きか嫌いかを判断されるわけですから。
 でも極力多くの方に気にいっていただこうと、
 色々と工夫をするわけです。

でも私が日本の物だけを販売しようとしたのは、
 何も外国人に対して発信をしたいから、 
 と言うわけではないのです。

外国にいると自分の生まれた国、
 日本が愛おしく思える。
 自分の生まれた国は一つで、
  それが日本。
  家族や兄弟が、そして友人たちが暮らす日本。
  だから自分の国は特別なんです。

だから日本を大切にしたいし、
 日本を誇りに思い、
 そして日本を守りたいという気持ちが強いんです。

世界には200以上の国があり、
 それぞれの文化があり、
 言語があり、食も違えば、
  外見も違う。

全ての文化は素晴らしいし、
 それぞれの国の人々は自分の国を誇りに思っている。

でも日本人は自国に対する愛情が少々少ない気がする。
 それは歴史的背景の違い。
 平和の象徴かもしれない。

でも日本の文化が急速に失われようとしている。
 無くなっても困らないものかもしれない。
 個人的な悪あがきなのかもしれない。

血のつながった母が一人しかいないように、
 自分の生まれた国は一つ。
 まぁ稀に多国籍な方もいらっしゃいますが、
  その方にとってはそれぞれの国が自分のルーツになるかと。

あまりにも当然のことだから、
 あまり考えもしないことなのかもしれない。
 でも身内を亡くした時に、
  初めてその大切さに気がつくように、
  日本と言う国、
   そして文化が無くなった時、
   それは凄く悲しいと思うはず。

自分の国を守れるのは、
 自分達だけ。
 
「外国人の土産にいいわね」
 という何気ない一言。
 でもそれを聞くたびにお店をオープンした5年前と現在、
 何も進歩も無いしその程度にしか見てもらえない現実に、
  自分の無力さを悔いるばかり。

自分の影響力の無さが本当に情けない。
    
そんな事を考えて歩いた夜、
 でも街は変わらず賑やかで楽しげだった。
  そんな夜。 
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