The collection of MARIBAR 

マリバール 文集・ギャラリー

8月26日 『なすび』

2008-09-04 22:23:14 | 抱茎亭日乗メモ
 Bの恐怖の留守電を一人で受け止める事が出来ない。
誰も聞きたくないだろうが、誰かに聞いて欲しかった。

『なすび』の千秋さんは前からA・B問題をとても興味を持って聞いてくれたので、千秋さんに聞いてもらおうと思った。

タイミング良く、匿名希望Aさん(Aと紛らわしいので以降は匿名さん)から飲みに誘われた。
「話したい事あり!」と巻き添えにする。

匿名さんは私がAと決裂した経緯を知っている。
かつて匿名さん自身も、結婚詐欺男にはまっていた友人を救おうと奔走し、4年かかって匿名さん友人が男の実体を知るところとなり、男とは漸く別れ、匿名さんとの友情は壊れず。
という経験を話してくれた。
私もBを否定せずAの言う事をただ「大変だね」と聞いていれば良かったのだろうかと考えた。

何も知らない人には話が複雑怪奇過ぎるので、他のお客さんが帰ってから、Bの留守電を二人に聞いてもらう。

千秋さんも匿名さんも始めは「暗い悪人の声だね」なんて言っていたが、「ここ!『Aのお骨』って言ってるよね?」と私が唇に指を当てたら黙る。
聞き終わると、今すぐAに電話しろ!と言う。
私がBが出るのではと警戒していると、二人が電話してみてくれた。

「死んでるな」と千秋さん。
忠告されてもBについて行ったバカなお嬢様だったんだから、しょうがない、と言われる。

そうだろうか。どこかに監禁されて生きているとか、ないだろうか。

『なすび』は23時閉店だが、だいぶオーバーして店を出る。

匿名さんはこの夜一睡もできなかったと言う。
千秋さんも早朝に慰めメールをくれた。

匿名さんがAの住所を訪ねてみてくれるという。
A、こうしてAと会ったこともない、Aを知らない人がただ「どうも腑に落ちない」という理由で動いてくれるんだよ。
助けてくれる人はいる。

友人弁護士にこれまでの経緯説明と相談メール。
A、どうか無事で!