今朝はいささか寒く感じられ、空も雲で覆われていたためか、いまひとつ気分が乗らなかった。ただ、昼前には晴れて気温も上がってきたので、洗濯を済ませ布団を干してから家を出た。
もうすぐ5月になるというのに天候がまだ安定してこないのは、仕方のないこととわかっていても心理的な負担になっている。
天候が全ての理由でもないのだろうが、先月から今月にかけては日中の都市風景をほとんど撮影していない。これには、個展前後の忙しさにかまけていたという側面も当然のようにあるのだが、そもそも撮影しようという意欲が多少なりとも薄れているのは否定しがたいところがある。
まぁ、たとえ自分なりの答えに過ぎないとはいっても、これまでやってきたことにひとつの区切りをつけたわけだし、夜は相変わらず撮影しているわけだから、それほど気にすることのものでもないのだろうけど、そうは言いつつも自分自身の変化をもてあまし気味なのもまた確かだ。
変化といえば、今日から新宿のニコンサロンで始まる越間有紀子氏の「晴れときどき砂嵐」展が、氏の作家としての変化を明確に表していて興味深かった。なんだかんだで初日は忙しいので、出来れば他の日にモットゆっくり鑑賞したかったのだが、ご挨拶と近況をやり取りしつつ駆け足で鑑賞せざるを得なかったのが残念といえば残念だ。
越間氏とは金村ワークショップで同時期に受講していたこともあり、作家としての変化というか成長をほぼリアルタイムでトレースできる幸運を得たのだが、じゃぁ自分のことはどうなのよと問われると単純に切ない…(・谷・)
ともあれ、現代日本の「写真」に興味のある方は是非とも足を運んで欲しい展示だし、また「写真」という表現媒体、手法のある意味では本流を観ることができる展示だとも思う。
『越間有紀子 「晴れときどき砂嵐」』
会場: 新宿ニコンサロン
スケジュール: 2008年04月29日 ~ 2008年05月05日
住所: 〒163-1528 東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー28階 ニコンプラザ新宿内
電話: 03-3344-0565 ファックス: 03-3344-0566