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藤浪理恵子展“Wanderer 放浪者その邂逅”と田原喜久江展 「Rhonddaring 上海」

2009-10-27 15:27:45 | お知らせ
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昨日、不忍画廊にて藤浪理恵子展“Wanderer 放浪者その邂逅”を鑑賞し、今日は表参道画廊にて田原喜久江展 「Rhonddaring 上海」を鑑賞しました。どちらも非常に素晴らしい展示だったのですが、特に不忍画廊での“Wanderer 放浪者その邂逅”は冷たい雨の降りしきる中、なぜか不意に作品と「邂逅」したかのような感覚を覚え、そのことも含めて強い印象を受けた展示でした。また、自分が画廊を訪れたときは、たまたま作家氏も在廊しておられ、こちらは文字通り「邂逅」したのですけど、いろいろと興味深いお話を聞かせていただき、本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。

藤浪氏の作品について、自分はここでなにか言葉にしようと思わないし、また自分に作品を言語化できるとも思いません。ただ、作家が作家として明確な意図を持って選択し、練り上げた技法が作品に鋳込まれていて、そしてそれが「作品の中に手を突っ込めそうな感覚」になっているのではないかと感じられました。

逆に、田原氏の作品はなにかどことなく写真や被写体に引っ張りまわされているような感じがあって、それが上海という街のどうしようもないせわしなさや、また「上海」という言葉やが街そのものイメージさせるアジア的猥雑さというかエキゾチシズムと、あまりにもぴったり合っているので、それがとても自然なことのように受け止められます。そして、そのせわしなさや落ち着きのなさは、スライドショー形式のインスタレーションによってよりいっそう強調され、増幅されているのですが、反面として紙焼き写真の存在がいささか希薄になり、あたかもおまけのようになってしまったことは否定しがたいとも思います。

ともあれ、いろいろな意味で対照的な、よい展示だったと思います。
どちらも、ぜひ鑑賞されることをお勧めします。

田原喜久江 「Rhonddaring 上海」
会場: 表参道画廊
スケジュール: 2009年10月26日 ~ 2009年10月31日
住所: 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-17-3 アーク・アトリウム B02
電話: 03-5775-2469 ファックス: 03-5775-2469


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