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変化を受け入れることと経緯を大切にすること。バランスとアンバランスの境界線。仕事と趣味と社会と個人。
あいつとおいらはジョージとレニー




亀田興毅選手が、世界チャンピオンになった。
世界で一番ですよ。
世界大会の金メダルと同じですよ。
凄いことじゃないですか。弱冠19才だというのに。

おいらはボクシングに詳しくない。
どちらかと言えば、ボクシング否定派なんだろう。
スポーツと言いながら、この競技が生み出した数多の悲劇が許せなくて。
医療関係者なんかにも、ボクシングという競技に反対する団体があったか
と思う。その気持ちは分かる気がする。

そんな理屈をこねてみても、昨日の試合は見た。
そして、燃えた。
両選手の一挙手一投足に目を奪われ、瞬きという生理反応さえ疎ましい
と思う程、熱中した。
あっさりした試合ではなった。快勝でもないし、恐らく判定の不透明性から
新チャンピオンの実力を怪しむ声も上がるだろう。
でもさ、彼ならそれさえもバネにするんじゃないか、と未だ少年の彼なのに、
そんな過大な期待さえも覚えてしまう。
次は、誰にも文句を言わせないパフォーマンスを見せてくれるんじゃないか。

おいらがボクシングを知ったのは、「明日のジョー」だった。
そんなに好きな物語ではなかったが、続編まで含めて全部修了しています。
スポコン漫画は、現実との乖離度という意味で他のカテゴリーを圧倒する。
ジョーとて例外ではないと思う。
ロッキーだってそうだ。1作目のスタローンはとてもかっこよかった。BGMも
秀作だった。
ジョーもロッキーも、結果的に敗者になるところが、甘くない現実を少しでも
表現したのだろうか。

しかるに、亀田は勝った。
あの涙は本物だと信じたい。

一夜明けた朝の番組にで、涙のパフォーマンスについて突っ込まれると、
「それは(その話は)ナシやな。」
とあっさり言い放ったあの照れ顔。
本当に素敵だと思った。

ここに至るまでの経緯、道のり、厳しかっただろうし、振り返ればより良い
選択は幾らでもあったのだろう。
でも、そんなことを言ってもしょうがない。
昨日の結果でさえ、より長いスパンの経緯に過ぎないだろうし、反省点を
見出し、成長の糧とするという決意、親族を中心とした周囲への感謝の念。

素晴らしい少年ではないか。

泥臭くやっていながら、輝いて魅せる。
『本気』という拘りだけが生み出せ、到達足らしめる境地なのかな。

うん。ボクシング、侮り難し。

でもね。
街中で出合ったら避けるけどね、怖いからね、おじさんは。
さておき。
いい大人が恥ずかしいけど、学ばせてもらったこともあるよ。
良否含めてだけどね。

という訳で、今後おいらは彼を応援していくんだろう。

頑張り過ぎるなよ。
欲張りすぎるなよ。

チャンピオン。

尚、朝青龍関に心酔するおいらとしては、外国人でありながらあの場に
駆け付け、祝福した横綱がとてもカッコよく見え、国際色豊かな一面に
スポーツの醍醐味を感じました。



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