変化を受け入れることと経緯を大切にすること。バランスとアンバランスの境界線。仕事と趣味と社会と個人。
あいつとおいらはジョージとレニー




毎月一日は映画の日だとか。
今日は職場の都合で仕事がお休み。
何をワザワザアニメを見るか、ということは置いておいて、兎も角見た訳さ、
「ブレイブストーリー」という映画を。
話題作であることは、おいらの耳にも届いていた。映画の日でもあるので、
夏休みだし、混雑しているだろう。
ということで上映時間よりも3時間も前に、近所のシネコンに出掛けてみた。
ま、確かに混雑してましたが、あっさりチケットをゲットし、アレコレと用事を
済ませ、いよいよお時間となりました。

まず、先入観として。
通勤電車の吊り広告で、作者のコメントが載っていたの読んだことがある。
内容はさておき、日本語として崩壊していた。何が言いたいのか分からん
レベルではないが、ま、不愉快さね。
更に広告を幾つか見た印象として、マーケティング主導で創り上げられたん
じゃないか、と感じてしまった。
観客を動員するためのストーリー、付属品を売り上げるためにはどうすれば
良いか、等々、本来のお話を脚色するのではなくて、セールスを伸ばすため
に必要な要素を組み上げたような、そんな感じ。
あくまで大した根拠の無い先入観だったので、あまり気にすることもなく、気
にしてもいけないし、見させて頂きました。

多くの価値観があると思うので、批判は止めておく。
提供側が言いたいこと、その主張も分かる。それ自体は悪く無い。話の進行
が如何に突飛であったとしても、主張そのものが良ければ、おいらは面白く
見る人間だし、そういう意味では楽しめた。

でも、とても残念なことがある。
『恨みの連鎖』というもの。現在の現実世界を覆う影の因子。皆が平和を望み
ながら、到達しない理由とは何か。人が人を許せないから、認められないから、
受け入れられないから、争いが絶えない。断ち切らねばならない連鎖であり
ながら、誰もその手法に思い至らない。実現できない。
日本人は、独自の伝統的な村社会を運営してきた。排他的でもあり、同時に
優れた融合の精神の持ち主でもあるはずだ。

だから。

決定的な『悪』の存在を描いて欲しくなかった。
せめておとぎ話の中だけでも、あらゆるモノが分かり合う結末が欲しい。
ブレイブストーリーでは、超人的且つ圧倒的な「力」によって、滅ぼされる「悪」
が登場する。

彼等に仲間はいないのか。
彼等に愛するモノを失う悲しみは無いのか。
そもそも彼等の存在を否定する根拠とは何なのか。

相手の身になって考える。
とても重要で、とても難しい要素。

子供向けなのだから、もう少し考えて欲しかった。

もうちょっと付け加えるなら、『反省すべき存在』として登場する副主人公なの
だが、とても凄惨な過去を持っている。目的のキャラは、そんな過去を持って
いないと描けませんか? 信じられないような凄惨な事件や事故が頻発する
現実、せめて、架空の世界では余り恐ろしい事象を描いて欲しくない。物語を
構成する上で、止むを得ないことはあるだろう。しかし、このお話では、必要
無いものだった。

という残念な要素があった。
申し訳ないが、これはおいらにとって、とても不愉快なことなんだ。

残念。


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