近代日本美術を俯瞰する (横須賀美術館)

さて、横須賀美術館の開館記念展覧会の二つ目は近代日本絵画です。
・近代日本美術を俯瞰する (横須賀美術館)

ご祝儀なのでしょうか、他館からの借り物もいくつかありました。
小林古径の『極楽井』や梅原龍三郎の『城山』は好きな作品です。
久々の再会。

しかし基本は横須賀美術館の収蔵品です。

奥村土牛の『鵜』はたっぷりと墨を含んだ黒が印象的な、堂々とし
た作品です。松本竣介の『お濠端』、これまで観たことのある松本
さんの作品とは少し作風が違って、より詩情が感じられます。好感。

中川一政の絵(↑写真)も、実は後年の絵より、こういう何にもない
町角を描いた作品の方がいいように思います。すかっと晴れた空に、
土くさい道...
＃ そうそう、先日、青い絵を購入したので、これからは土くさい、
＃ あるいは緑の豊かな作品に注目していきたいと思っています...

よく聞く名前の作家さんの作品が、多くは一点ずつ並べられていま
したが、作品的には地味目の印象です。だけどコレクションリスト
を見ると、今回は展示されていない作家さんだけでも、竹内栖鳳、
中村岳陵、山本丘人、脇田和、香月泰男など、錚々たるメンバーが
名前を連ねています。
・横須賀美術館のコレクション

6/4 に一部の作品の展示替えを行うそうですが、後期の展示にはこ
うしたコレクションも観られるのだろうか。ここら辺の情報提供は
もっと親切でもいいのではないかな...
＃ 借り物系では、福井県立美術館が収蔵している菱田春草の『落葉』
＃ が展示されるそうです！

これから陽気もよくなるし、行楽ついでに観音崎まで足を運ぶのは
楽しいと思いますよ、きっと(車だと混みそうですけど...(^^;)。

・近代日本美術を俯瞰する (横須賀美術館) - 7/8


おまけ
・横須賀美術館の概要