美術と本と映画好き...
徒然と(美術と本と映画好き...)




これは凄いなぁ...

山口さんの絵は写実的なイメージです。工場や観覧車のシャープな
描写や、犬やクローバーのやんわりとした描写...

それらの作品は水墨で描かれていて、シャープなモチーフは絹、や
んわりしたモチーフは紙の上に描かれています。

紙に描かれた作品はあるポイントにピントがあって、周囲にいくに
従って淡くかすんでいきます。これは紙を何枚も重ねることによっ
て出している効果だそうで、パッと見ると写真のようにも見えます。
しかし、そこからは素材の持つあたたかみが伝わってきて、写真に
は出せない味があります。

そう、山口さんは昨年スパイラルで開催されたエマージング・ディ
レクターズ・アートフェア『ウルトラ001』で幕内さんが紹介さ
れていた作家さんでした。その時は俯瞰した都市を描く超絶技巧の
作家さんというイメージだったのですが、今回はモチーフの幅が広
がっていてとても楽しめました。

会場にはご本人もいらっしゃって、いろいろとお話を聞かせてもら
いました。とても気さくな感じで、こうして作品を発表できること
が嬉しくて仕方がないといった様子です。

半年後の個展が楽しみです。

山口英紀展 (新生堂) 終了


山口さんのホームページ
思纂室

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (はろるど)
2009-06-22 22:46:36
こんばんは。

>写真には出せない味

同感です。
そしてそれが鉛筆や線でなく、墨などによっているのがまた良いなと思います。

追っ掛け決定です!
 
 
 
Unknown (lysander)
2009-06-23 00:49:16
はろるどさん
こんばんは

> 追っ掛け決定です!
(^^)
 
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