美術と本と映画好き...
徒然と(美術と本と映画好き...)




昨年のプレイベントに続く所沢ビエンナーレの第1回。昨年よりも
展示スペースを広げて開催されています。

会場は電車の車両工場の広々とした空間。そこに仕切ることなくゆ
ったりと作品が並べられています。共通のテーマはないそうですが、
それぞれの作品がその場の空気になじんでいるので一体感がありま
す。それが他のこの手のイベントと違うところかな。作家さんの手
による自主企画展です。

会場1の様子


会場3の様子


以下、気になった作品を...

山下香里『台風の目を濁す事は可能だろうか?』

昨年も白を基調にしたインスタレーションを見せてくれた山下さん
の作品。なんかいいんだな。

石原友明『光』

鏡やガラスを使った作品は工場の風景を映します。そんな効果がま
た面白い。

遠藤利克『交月説2009 II』

工場の中の鉄の塊。

手塚愛子『通路 底抜けのゆりかご』
本展の白眉。手塚さんの作品は得意ではなかったのですが、これは
美しい!




他、気になった作品。
下道基行『滑走路』
# 各地で撮られた滑走路(というか長い空間?)の写真。
佐藤万絵子『今、わたしの絵の粒子に会いにいくところ』
# 絵が生まれる場面をモチーフにした(と思われる)インスタレー
# ションです。完成した絵が並んでいたらもっといいのにな...
竹内孝和『方丈の夢II』
# 苔むす家。椅子でも持って入って一服したい...
飯田竜太『本の編纂』
# 百科事典から文字と絵を取り去ったら...
村岡三郎『記憶 - 上無飛鳥』
# このブツっとした作品...

昨年、VOCA賞を受賞された横内賢太郎さんのサテン地の作品も、外
の光できらきらしていました。

異質だったのが橋爪彩さんのフェティッシュな油彩画と白井美穂さ
んの映像。このビエンナーレ、堅物なようでいて、結構ふところが
深いと見た。

第1回所沢ビエンナーレ『引込線』 (西武鉄道旧所沢車両工場)

おまけ
昨年のプレイベントの感想

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (はろるど)
2009-09-23 21:41:56
こんばんは。
この規模の自主企画展などなかなか他にないのではないでしょうか。
皆さんつくり込んだ新作ばかりですし、作家さんの意気込みを感じる展示でした。

>橋爪彩さんのフェティッシュな油彩画と白井美穂さんの映像

私も記事にはあげませんでしたが、とても印象に残りました。
次回はあの辺のジャンルももう少し広がると良いかもしれませんね。

とりあえず追っかけていきたいです。
 
 
 
Unknown (lysander)
2009-09-25 22:37:29
はろるどさん
こんばんは

> 皆さんつくり込んだ新作ばかりですし、作家さんの
> 意気込みを感じる展示でした。
そうですよね。これからどんな広がりを持って行くのか、
とても楽しみです!
 
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