美術と本と映画好き...
徒然と(美術と本と映画好き...)




さて、モエレ沼から札幌芸術の森を経由して、小金湯温泉まで50キ
ロ自転車走らせた翌日、体が動かなくなったのでバスを使って札幌
駅方面へ向かいます。しかしそのまま駅まで帰るのは詰まらないの
で寄り道することにしました。

札幌には野外彫刻がみられる公園がたくさんあります。今回は石山
緑地でバスをおりて、そこから真駒内公園、中島公園と自転車で北
上していく作戦です。

石山緑地は札幌市の福祉老人センターに隣接した公園で、石の彫刻
が点在しています。特にセンター脇の水をはった彫刻では親子連れ
が水遊びをしていて、とてもよい雰囲気です(写真右)。

そこから豊平川に沿ってサイクリング道を行きます。いつのまにか
に緑豊かな真駒内公園、ここでは本郷新の『花束』という作品が観
られます。本郷新は札幌出身の彫刻家。私が知っている作品は写実
的なものが多かったのですが、ここに展示されている花束を手に持
った女性は、羽織ったマントがうまい具合に抽象化されていて、シ
ルエットがとてもきれいです(写真左)。

そこからいよいよ札幌の中心部にさしかかろうという時に、六花亭
の看板が見えました。札幌土産といえばマルセイバターサンドと決
めていたので、買い物しておこうと駐車場に乗り込んだ時にそれが
聴こえました。

パンッ!

銃声のような甲高い音、六花亭の喫茶室には不思議そうな顔したお
客さん。何がなんだか分かりません。おろおろと足元を見ると後輪
がぺちゃんこになっています。バンクかぁ...このプジョーに乗り始
めて丸十年で初めてのパンクです。とりあえず駐車場に自転車置い
て、店内を回ってみたものの、お菓子買う気分ではなくなっていた
ので、ガソリンスタンドやら商店やらで道を聴き聞き小三十分、よ
うやくの思いでたどりついた自転車屋さん...

十年走ってきたタイヤは大分磨り減っていて、ここで応急修理して
も、すぐまたパンクするのではないかと心配してくれる自転車屋の
ご主人。チューブの穴を埋めたあと、その周りに補強のゴムを入れ
てくれるご主人。もくもくと無口に作業するご主人は職人さん。神
様のように見えました...

おそるおそる走り始めたのは、もう、お昼過ぎ...中島公園、北海道
立近代美術館へと自転車走らせます。芸術の森の野外美術館でも印
象的だった安田侃さんの彫刻との出会いが待っているのでした...

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