美術と本と映画好き...
徒然と(美術と本と映画好き...)




先日、ブログで知り合った方とお会いして(最近、そういうことが多
いのです)、ふとしたはずみでもらったチケットで観てきました。

本日が最終日...

今、活動している日本の作家の大振りな絵画が並んでいます。洋画、
日本画、具象に抽象、70人以上の絵描きさんの様々な作品が観られ
る良い機会でした。年齢的には四十代より上の方たちの作品ですが、
新鮮さを感じるイメージも多くありました。最近は若い人の作品を
観る機会が多く、新しい感覚の作品が楽しくなってきているのです
が、なかなかどうして、ベテランの方たちも負けてはいないのだな...

末永敏明さんの『天空から』は、様々な色合いがパッチワークのよ
うに組み合わされた作品です。波打ち際の岩なのでしょうか、青、
赤、黄、様々な色がまじり合ってる様子を上から俯瞰する構図、そ
のイメージは珊瑚のようにもみえます。とてもいい色。もっと小さ
い作品も観てみたいと思いました。

石踊達哉さんの日本画は抽象画、春の霞を描こうとしているそうで
す。眼に見えないものを形にしたい、そんな言葉が添えられていま
した。桜をイメージさせる桃色がぼんやりとうつろう様子、それを
文様風に描いた作品はとても美しい。ホームページも持たれていて、
その作品を一部見ることができます。日本の伝統的なモチーフを現
代的な感覚で絵にしています。
石踊達哉さんのホームページ

最後に展示されていた千々岩修さんの日本画『あおといういきもの』
は白い背景に淡く滲んだ橙や青の抽象が描かれています。木漏れ日
の透明感...ちょうど出口のところに飾られていて、そとからの光と
相まって、一層、清んだ空気が感じられました。
千々岩修さんのホームページ

他にもヴェニスのナイトクラブで演奏されるジャズをモチーフにし
た佐藤泰生さんの『月とヴェニス』や、ドラマーを描いた宮いつき
さんの『バスドラム』、窓辺の吹き抜ける風が印象的な田村能里子
さんの『Away from chaos』などが印象的です。ミクストメディアで
竹や筍を描いた大藪雅孝さんの作品も、その表面の何とも言えない
質感がユニークでした(まさか本物の皮ではないよなぁ...(^^;)。

この展覧会は今年で 17回目、ホームページも持っています。
両洋の眼

東邦アートという画廊が主催しているようです。
東邦アート

こんどはそちらにも行ってみよう...

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (はろるど)
2006-02-24 00:23:34
こんばんは。



毎年開催していた展覧会とは全く知らずに見に行きました。

確かに私が文章にした作家さんと、

lysanderさんが取り上げられたお名前は違いますね。

見る方の好みの差異がストレートに出る企画だったのかもしれません。



p.s 先日はJuliaさんの鑑賞会にご参加なされたのですね!

次回は是非またお会いしましょう!
 
 
 
Unknown (lysander)
2006-02-24 01:47:05
はろるどさん

こんばんは



> 見る方の好みの差異

そうですね...実は、同じような展覧会を巡回してても、

好みって結構違うものなのでしょうね...(^^;



> 次回は是非またお会いしましょう!

是非!
 
 
 
Unknown (KAZU)
2006-03-05 21:33:22
末永敏明さん良いですよね。私も以前からのファンです。小さい絵も素敵ですよ。ネットで検索したら、13日から沼津で個展があるみたい。ちょっと遠いか・・・。
 
 
 
Unknown (lysander)
2006-03-05 23:15:09
KAZUさん

コメントありがとうございます。



これですね!

http://www.gei-shin.co.jp/info/art1265.html



いいですねぇ...!!!

『山々島々』は私好みのイメージ...

こっちの西武にも巡回しないかなぁ...
 
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