美術と本と映画好き...
徒然と(美術と本と映画好き...)




映画のデジタル上映ってどれくらい普及しているのでしょう。

普段はあまり気にしてないのですが、こんな記事を見つけました。
標高 3000mにあるスキーロッジへ映画を無線伝送。ユタ州で開催
中の『サンダンス映画祭』でのひとこまです。データも暗号化さ
れているようだし、いよいよ映画のブロードバンド配信が始まる
のでしょうか。

しかし記事にある『インテル社のワイヤレス接続技術が、大容量
データの高速伝送-最高で24Mbps-を可能にした』と書かれても、
ふ~んとしか思えません。麻痺しているよなぁ...
実際の上映風景もちょっと格好悪いなぁ...もう少しにぎにぎしく
やっていただきたいものです。

とはいえ、一般家庭で映画館レベルの映像が観られる日が、すぐ
そこに来ているように思います。

デジタルシネマは何度か観たことがあります。

デジタルシネマ関連のシンポジウムで『ピンポン』を観ました。
これは最初からデジタルビデオで撮影していたようで、何気ない
場面でもCGが多様されています。青春娯楽映画の見本のような
作品で、窪塚洋介と中村獅童の宇宙的なスケールの一騎討ち(だ
けど卓球)にかなり熱くなりました。マトリクスなんて目ではあ
りませんでした。この手の映画では『バタアシ金魚』以来の感動
です。

私の後ろに座っていた専門家らしき人は『黒が黒くない』と謎の
言葉を残して去りましたが、会場が講堂だったり、プロジェクタ
もレンタルだったりで、条件が厳しかったかもしれません。一般
客の私は面白ければ大喜びです。

最近はデジタルに対応した映画館も増えています。日比谷スカラ
座もデジタルシネマに対応していて、『千と千尋の神隠し 』はデ
ジタル上映で観ました。アニメの方が馴染みはいいでしょうね。
こちらもまったく違和感がありませんでした。

先日、池袋で『天井桟敷の人々』を観たときは、途中でフィルム
が切れて、三分くらい中断しました。ちょっと集中力も切れるけ
ど、こういったハプニングはアナログな映画の楽しみのうちだよ
なぁとか思ったりして...あれが人生最後のフィルム切れ遭遇に
なるかもしれないと思うと少し感傷的。

フルデジタルになった暁には『ニュー・シネマ・パラダイス』の
感動的なラストもあり得ない世界になってしまうのですね...
う~む。

一方、この前、浅草で観た弁舌はべたべたのアナログでしたが、
上映にはビデオを使っています。それでも無声映画の雰囲気はば
しばし伝わってきました。

要は新しい技術で、どんな楽しいものを見せてくれるのさ。

それに尽きますよね。

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