美術と本と映画好き...
徒然と(美術と本と映画好き...)




私はいろいろな作品を観て周ります。そして自分はどんなイメージ
が好きなのだろうと思ったりします...

面白い作品を観るのが好きです。

私が面白く感じるのは若い作家の作品。子どもの頃からCGやテレ
ビゲームに親しんできた目、そんな目が紡ぐイメージが、時にとて
も不思議なものに思われます...自分より若い人の作品を観るなんて
ここ数年のことだもな...そこには自分にない感性が感じられます。

一方、浮世絵という言葉があります。それは当然、江戸の浮世の絵
ですけれど、自分が生きてる浮世の絵はどんなものかと思うことが
あります。同じ時代に同じ空気を吸っている、そんなことが感じら
れる絵...

そう思うたびに思い浮かぶのが阪本トクロウ...

世の中にはいろんな作品があります。自分の内面を見つめたような
もの、素材の面白さを作品に昇華させたもの、風光明媚な風景を描
くもの...

阪本トクロウの絵はそのどれとも違います。

誰も描かない日常の風景が淡々と描かれます。それはスケッチと言
ってもいいかもしれません。そんな風景が大きな色面に彩られてい
ます。赤でもなく、青でもなく、緑でもない。淡い光の中の、日常
の風景...

画風は安定しているので同じように見えるかもしれませんが、その
作品は少しずつ違います。この『呼吸』という作品は少しぼかすこ
とで、昼間の光を描いてみたのだそうです...

そんな絵が目の前にある。


おまけ1
阪本トクロウについて私が書いたこと。

第三回東山魁夷記念 日経日本画大賞展(ニューオータニ美術館)
> さて、初めて観た中では阪本トクロウさんの『デイライト』が
> ツボでした。乗用車と横長の原っぱ...そして交差点...大作が
> 多い中、一点だけぽつんとした佇まいも印象的...

阪本トクロウ展『daily life』 (ギャラリーイノセント)
> モチーフはありふれた空、草原、電信柱、信号、クレーン車、
> 屋根、金網、アスファルト...そんな素材が余白も大胆な構図で
> 配置されています。モチーフは無機質ですが、冷たい感じはあ
> りません。どこかぬくもりが感じられる、不思議な世界です...
>
> 奥田民生の『イージュー★ライダー』を思い出したりして...
> > 何もないな...
> > 誰もいないな...
> > 快適なスピードで...
> > 道はただ延々続く...
> > 話ながら...
> > 歌いながら...

フィレンツェは秋 (その0 今年の夏休み)
> ・阪本トクロウ展「呼吸」 (六本木 Gallery MoMo) - 12/1
> 阪本トクロウさんの個展です。私は神奈川の海に近い町に育っ
> たのでそれなりに自然には恵まれた生活をしてきました。だけ
> ど、コンクリートで作られた街にも小さい頃から馴染んでいて、
> そうしたものに心動かされるような不思議な感覚を持つことが
> あります。
>
> 阪本トクロウさんはそんな感覚を作品として昇華させる稀有な
> 作家さんだと思います。

VOCA展 2008 (上野の森美術館) とか...
> ・阪本トクロウ『山水』
> 湖に浮かぶ白鳥の船...そのぽかーんとした空気感が大画面に展
> 開されていて、とてもいい感じ。
♯ あの大きな作品を倉庫でカビさせるのはもったいないな...
またいつかどこかで (トクロウ memo)


おまけ2
幕内さんのインタビューが絶妙です。
interview:阪本トクロウ

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