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吼える中国とその「脅威」-6カ国協議休会を考える
![](https://ecx.images-amazon.com/images/I/41ReyEErRGL._SL75_.jpg)
銀行:バンコ・デルタ・アジアに凍結された北朝鮮資金の全額送金が実現せず、北朝鮮代表が突如、帰国したのです。
あらためて国際的な緊張があるなかでの政府間合意を得ることの難しさを知らされた思いです。
東北アジアの平和的秩序を構築する際に、日本と中国、そして日本の北朝鮮の関係はいささかも軽視するわけにはいかないでしょう。そして、この東北アジアの軍事的緊張をめぐって常にもちだされてきたのが中国の脅威、北朝鮮の脅威です。もちろんこの論立てには日本とアメリカの軍事同盟が前提としてあって、この脅威が、アメリカの世界戦略とその中での日本の役割強化の口実になってきたことも否めません。
日本が中国に負ける日と題したエントリーで、中国の目覚しい経済成長を私はとりあげました。この経済成長とからめて、中国の軍事的脅威が結びつけて語られると、なるほどそうか、日本の平和が脅かされ将来は危うい、などと懸念を抱かないともかぎりません。
昨日23日、飛行機の中で読んだ、進藤栄一さんの『東アジア共同体をどうつくるか』は、こうした懸念や疑問に的確に答えてくれる格好の新書だと思います。
進藤さんの主張は明快です。
確かに冷戦終結15年後、ポスト・ポスト冷戦下の今日、東アジア地域の中心的安全保障は、ウェストファリア体制固有の伝統的安全保障課題―「攻撃するか攻撃されるか」―にはない。むしろ国境を越えた海賊やテロ、麻薬や人心売買、山火事による円買いや水質汚染、黄砂などの環境劣化、SARSや鳥インフルエンザの拡延のような非伝統的な安全保障課題である。(同書174頁)
要するに、存在するのは、いずれも貧困や開発や経済発展の過程に潜む問題や脆弱な政治体制によってもたらされるリスクであって、軍事的脅威などではないということでしょう。だから、こうしたリスクを解消するには、他国からの侵攻に抵抗する軍事的手段や防衛などではなく、自国内あるいは地域的な政治的・社会的秩序の安定化だという、進藤氏の指摘にまったく賛成です。
進藤氏は中国脅威論は幾重もの落とし穴があると指摘します。
ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)のデータをもとに、日本やイギリス、フランスに比べて軍事費がはるかに少ないこと、そればかりではなく兵器の近代化という点でみても、使い物にならないいまの中国の水準を指摘しています。
けれども、どうして日本にとって中国は脅威なのか。大部分の東アジア諸国とちがって被植民地化の体験をへていない日本。逆に日本は、西欧列強と同様に植民地国家としての歴史を歩み、東アジア文化を共有することができないまま、東アジアの共同化の動きの前に立ちすくんでいる。このような日本の姿がみえてくるのです。今日のアジア諸国は、「台頭するアジア」を高らかに体現しているかのように私にはみえます。日本にとっての脅威はまさに、日本の感じる違和感にほかならないと思います。
日本は盟主アメリカのあとを追うばかりで、アジアのなかで引き裂かれているような気がしてなりません。中国には、噛むより吼えるという、外交の要諦があるようです。つまり、軍事抗争より外交努力を主眼におくということです。それは、まさに日本にも求められていることではないでしょうか。
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進藤栄一『東アジア共同体をどうつくるか』(ちくま新書)
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