今日は、プッチーニの最後のオペラ作品「トゥーランドット」を観に出かけました。
昨日、ヨーロッパのバロックの聖なる教会音楽に浸り、今日は300年の時を越え中国を舞台にした20世紀のオペラ・・・いうことで、時代を越え国を越えジャンルを越えた音楽の大タイムトラベルの週末となりました。
さて、今日の上演は音楽部分が1時間半程度に解説を加えたハイライトのオペラ入門者向けに仕立てた「これがオペラだ」シリーズ。私も昨年は魔笛で、今年はメリーウィドウで出演していますが、自分で観るのは初めて。
オペラのカット上演はおいしいとこどりなのかもしれませんが、トゥーランドットはグランドオペラで、カットで上演するのはかなり難しいように思ったのですが、果たしてオペラ入門者のお客様にはどう伝わったのか・・・
若手歌手たちもピアニストも健闘したと思いますが、物語が進むにつれてのトゥーランドットの感情変化と変わらぬカラフの強い意思など、積み重なる音楽の重みや緊迫感などの作品の奥深さやスケール感を伝えるのは、オケでノーカットでないと厳しいのではないかと・・・。もちろんカットも工夫されて象徴的な音楽は少しずつ残して、プラス解説で理解の助けにはなっていましたが。
私自身は演奏者として客観的にオペラ作品の捉え方を勉強する機会になったかな。
1曲のアリアや重唱を歌う場合でもオペラ全体を理解しておくこと、その曲にたどりつくまでのStoryや感情をきちんと重ねて体に入れておくこと、いつも言われていることですけど、改めて。もっと「音楽でどう感情が作られているのか」の研究も必要。
オペラの曲を歌うのは本当に大変なことなんですね・・・
ところで代表的なヴェリズモオペラ作曲家のプッチーニですが、礼拝堂のオルガン奏者だったんですね。
私の中で昨日の音楽の世界とつながり、思わずニンマリ・・・
音楽の大タイムトラベル休日、音楽のパワーをたくさんいただきまた1週間が始まります。
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