今日もミューズが微笑んで

歌うように暮らしたい。アートの道探しを楽しむJasmineのきままな日々。

マルティン・イ・ソレイルのオペラ

2009-08-02 | レッスン日記

声楽クリニックのレッスン&コンサートで歌うことに決めたモーツァルトのコンサートアリアを師匠にレッスンしていただきました。


全体的に難しい音程がないので、先日の音取りでだいたい音程は覚えたけれど、言葉の入れ方やリズムの細かいところ、久々にアジリタもあるのでその練習など、やることは結構ある


この曲は、かなり前に日声協のレッスンに持ってきた人がいて、いつか歌ってみたいとチェックしておいた作品。
でも、聞いた感じ簡単そうでも歌ってみると難しいというのは、モーツァルトではよくある話。モーツァルトらしく?同じ言葉の繰り返しなので、単語にするとわずか30語。なのに、なぜこんなに歌いにくいのか。。。 
ということで、コンサートでは譜持ちの可能性もあります。で、予備に本番で歌った経験のあるスザンナのアリアも一緒に持って行くことにしました


さて、その曲名は、「Chi sa, chi sa qual sia(誰が知ろう、何が心配でKv582)」というコンサートアリアで、モーツァルトのアリア集の2巻目にありましたが・・・
マルティン・イ・ソレイルという作曲家のオペラ「Il Burbero di buon cuore」(気のいい気難し屋)の挿入歌として、初演後にモーツァルトが作曲したそうです。
挿入アリアはもう1曲「Vado,ma dove?(私は行く、でもどこへ?Kv583)」。こちらの曲のほうが歌う人は多いのかも、何回か聞いたことがあります。

メジャーなオペラではないので、資料もあまり見つからないし、インターネットで検索してもあまり情報はなかったのですが、スペインのReal劇場で上演されたDVDが今年の初めに出されていることを発見してさっそく購入。
曲がアリアとわかると、どうしてもお話全体を知りたくなってしまって。イタリア古典も、元はオペラ・アリアだったりしますから、楽譜や映像があるのかとか、オペラ全体のお話を確認するようにしています。別にマニアックなわけではないのですが、ストーリーをわからないで歌うのは、どうも気持ちがよくないのです。
だからオペラスコアとかDVDなどがたまってしまうんですけどね・・・


日本語字幕はないので、理解をするのが大変。まだ1枚目しか見ていませんが、雰囲気的にコジに似ている感じ。登場人物も男性3人に女性3人だし、ドラバル(ドラベラ?)とかフエッラモンド(フェランド?)とか・・・ ブッファです。
私の歌うアリアは、マダム・ルッチラが夫が気が難しいの原因は何なのか・・・・と思い巡らしている状況を歌っています。
音楽的にはコジのデスピーナが歌いそうな曲風かな。


ソレイルはモーツァルトのライバルとも言われていたらしいのですが、このオペラも台本はダ・ポンテだし、このアリアがKv582と583、コジはKv588ですから、この話にヒントを得たということは考えられないこともないかな、などと思ったりしました。調べてませんので、推測です。もし、知っている方がいたら教えてください!

ここでは写真を貼ってご紹介する関係でアマゾンのものをリンクしていますが、HMVのほうが安かったので、私はそちらで購入しました。

演出はピーター・ブルックの娘だそうで、現代演出ですがセンスはよい感じです。密かに人気が出てきてる作品らしく、DVDは在庫も少ないとか。新し物好きのマニアの方は早めにチェックしてみてたほうがいいかも!


歌う立場では、スザンナは結構低かったりしますけど、この曲はあまり低音もないし、ころがすところもあって、モーツァルトのアリアの中ではソプラノ軽めの人でも歌いやすいのではないかと思います。キャスト的に歌うのはマダムなのでリリコの歌かもしれませんが。私はモーツァルトのスープレット役の軽やかな曲が好きなのですが、声が軽すぎると薄っぺらくなるので、そこが難しいところ。もっともっと声を充実させていきたい!特にモーツァルト歌うには中・低音はポイントですね。


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