今日もミューズが微笑んで

歌うように暮らしたい。アートの道探しを楽しむJasmineのきままな日々。

ジュリエッタの気持ち

2007-12-18 | レッスン日記

「ああ、何度、何度、泣きながら神様にあなたのことを尋ねたことでしょう!
どんな深い愛であなたのことを待ち、私の望みを紛らしたことでしょう。
あなたの姿が放つ光が太陽の輝きのようで、
まわりにそよ吹く風がまるであなたの吐息のようにも感じられるのです。」

これは、日声協の演奏会で歌う予定のベッリーニ作曲カプレティ家とモンテッキ家よりジュリエッタのアリア「Oh!quante volte」の訳(ドレミ出版アリア集より転記)です。

ロメオとジュリエッタのお話の中で、秘密の結婚を誓い合ったロメオという恋人がいるのにも関わらず、親が決めた相手との結婚式が迫る中でジュリエッタがロメオを思っている、有名なバルコニーでのシーン。

話はそれますが、この「カプレーティ家とモンテッキ家」のロメオとジュリエッタは、原作はシェイクスピアではなく、ルイージ・シェーヴォラの戯曲を原作に、台本作家のフェリーチェ・ロマーニによって書かれた作品なのです。


日声協の今年最後の授業で、演奏会に歌うからと主任のゆーき先生にみていただいたのですが、「声のことより、この訳が歌いながら自然にイメージするまでよく読むように。」という指摘が・・・

原語で歌っても、私たちは日本語でしか考えられないので、その意味が直接脳に伝わらず、「この言葉はこういう意味」と置き換えているうちは、表現として伝わらないということ。
だから、まず、意訳でもよいから、全体のイメージを日本語で考えてみる。
そのために、何度も日本語で声を出して朗読する。
次に音楽と単語の関係を意味づけるために、意味もできるだけ自分で調べる。
そして、ストーリー全体の意味を自分の表現に直してみる。
それを重ねるなかで歌の中にそのイメージが作られていくはず、だそうです。
「演奏会は2月末だから今からやれば十分間に合いますよ。今は、歌わないでもやったほうがプラスになる。」と先生。

表現力!!!!
この課題をクリアするのはなかなか難しそうですが、ちょっとがんばるかな。
ステップアップするために必要なことは、歌うことでなくて歌わないことみたいです。

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